レディー・ガガ 『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』ベネチア映画祭プレミアより

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日本時間9月4日(水)、イタリア・ヴェネツィアで開催された『第81回ベネチア国際映画祭』コンペティション部門にて、映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』(通称『ジョーカー2』)の公式上映(ワールドプレミア)が行われた。

『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』ベネチア映画祭プレミアより

トッド・フィリップス監督、ホアキン・フェニックス主演の映画『ジョーカー』(2019)では、孤独だが心優しかった男が、歪んだ社会の狭間で“悪のカリスマ”に変ぼうしていくドラマを描いた。同作は、第76回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞。第92回アカデミー賞では最多11部門にノミネートされ、ホアキン・フェニックスは主演男優賞に輝いた。また、全世界での興行収入は1,500億円(10億ドル)を突破。日本でも週末動員ランキング4週連続首位を獲得し、累計興収50億円・動員数350万人超を記録した。『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』では、主人公のアーサーことジョーカー役でホアキン・フェニックスが続投。また、ジョーカーが出会う謎の女性・リー役でレディー・ガガが共演。前作に引き続き、トッド・フィリップス監督がメガホンをとる。

ホアキン・フェニックス 『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』ベネチア映画祭プレミアより

『第81回ベネチア国際映画祭』での『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』上映にともない実施されたレッドカーペットセレモニーには、主演のホアキン・フェニックス、レディー・ガガ、トッド・フィリップス監督らが登場した。3名は、同日開催された記者会見にも登壇。公式上映後には、観客からキャスト・監督に向けて12分間にわたるスタンディングオベーションと、称賛の歓声が贈られた。

トッド・フィリップス監督 『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』ベネチア映画祭プレミアより 

ホアキン・フェニックス(ジョーカー役)

なぜ多くの人が前作に共感したのかは正直わからないです。それぞれの観客が、それぞれ違った要素に惹かれたんだと思います。いつもみなさんが語る内容に驚かされます。今回の作品は≪安心を感じる愛への追求と切望≫だと思います。この作品で象徴的な音楽は、物語に合わせて選び抜かれた曲だからこそ、その解釈を理解することが鍵でした。歌唱シーンの撮影はすべてライブで録音されたものです。テイクごとに声が異なって、とてもエキサイティングな体験でした。減量については、詳しく語るつもりはないよ。退屈だと思うから(笑)でも前よりも難しかった。というのも、今回はダンスシーンが多く、ダンスのリハーサルもたくさんやる必要があったから。今49歳ですが、もうこのような事はしない方が良いでしょうね(笑)

レディー・ガガ(リー役)

前作にとても心を揺さぶられました。トッドはとても美しく素晴らしい作品を作り、そしてホアキンの演技も素晴らしかった。今までに観たことがない作品だったと感じたことが、今作で私が参加した理由です。わたしたちのアプローチは特別で、とてもニュアンスに富んだものでした。通常の映画で描かれるような歌唱シーンとはとても異なるもの。この映画での音楽の使い方は、キャラクターの感情を表現すること。セリフだけでは十分ではなく、キャラクターたちが言いたいことを音楽で表現しています。ジョーカーの中には常に音楽が流れていて、私はただ、トッド監督のビジョンを音楽とともにやり遂げただけです。ホアキンと仕事ができたのは本当に光栄だったし、とても楽しい体験でした。彼には解き放たれて自由なところがあって、これまでのわたしの映画経験とは全く異なるものになりました。毎日、いかに正直で、真実にみちた瞬間を表現するかということに集中しました。トッド監督が伝えるストーリーはとても興味深いもので、“これは絶対に思いつかない”というものに仕上がっています。みなさんには、私たちが決めるのではなく、映画を観て自分自身でこの作品のテーマを見つけ出してほしいです。

トッド・フィリップス(監督)

この映画と共にベネチアに戻ってくる事に対して強い思いがありました。しかし期待値も上がっているのも感じているため、本作に関してはとても緊張しています。前作に関しては、僕たちが何をしているのかは誰にも知られていなかった。本作では一転、常に注目され続けていた。撮影中から様々な憶測や考察がネット上にあがっていたので、私たちとしては大きなプレッシャーを感じていました。ホアキンはもともと“続編”をやる必要はないと考えていました。前作の時に「次もやろうか」なんて冗談で話してはいましたが、実際にやるとなったらそれはホアキンにとってもある意味恐怖でもあると思います。実際に続編を作ることになったとき、私たちは大胆でなければいけなかったし、続編だとしても前作と比べて予想外の作品にするには、どうするべきかと考えていきました。前作のジョーカーは、目には見えなくても彼の心の中には音楽と愛が溢れていた。本作では客観的な視点よりも、ジョーカー自身の目を通して多くの情報が表現されている。そしてリアリズムという点では共通しますが、より想像的で象徴的なシーンが多くあるのが、本作の特徴だと思います。そして…この作品は、1作目に対する“答え”ではないとも加えておきます。

『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』ワールドプレミアにあわせ、新たな映像「スマイル編」も公開。本編より、ジョーカーが高笑いする場面が切り取られている。

『第81回ベネチア国際映画祭』各賞受賞作品は、日本時間9月8日(日)に発表。

『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は10月11日(金)全国公開。

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