「人生で起こることにはすべて意味があり、欠点も大切だと思います」――人気グラドルのたどり着いた境地

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「ミス・アース2017日本代表」に選ばれた173cmの9頭身美ボディの持ち主が、人知れずこっそりと夏を満喫? 白い水着に果汁が垂れているのも気にせず、きれいな顔を汚しながらスイカを口いっぱいに頬張る……。

いつものクールビューティな姿とは違う「隣のお姉さん」のような斎藤恭代が堪能できるデジタル写真集『しっとり汗ばんで』が好評発売中だ。

それを記念して、ここでは彼女の順風満帆と思われがちだが、実はいばらな道を歩んできた彼女に自身の半生を語り尽くしてもらう! あまりにも壮絶だったので、3回に分けたゾ!

やさしいファンたちのおかげで今がある

――インタビューの第3回にして、ようやく芸能活動が波に乗ってきました。今もメインの活動はやはりグラビアですか?

斎藤恭代(以下、斎藤) 今は『秘湯ロマン』(テレビ朝日系)という温泉番組の準レギュラーを務めるなど、テレビにも少しずつではありますが、出演させていただく機会が増えました。

――撮影会のお仕事も大切にされていますしね。

斎藤そうですね。ありがたいことに、団体で行われる撮影会でもすぐに完売にしていただけているので。ここまで来れたのも、たくさんの雑誌への掲載や『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)への出演をきっかけに、一気に知名度を上げることができたからです。現在の参加費でもすぐに完売になってしまうので、ファンの方は「もっと価格をあげたほうがいいよ」と言ってくださるんですよ。そのほうが倍率下がるからって(笑)。

――その価値を理解してくれるファンの方は質も高そうです。

斎藤本当にいいファンの方々に巡り会えました。撮影会でチェキ撮影とサインが多すぎてお昼休憩が取れない場合があるのですが、そんな時に「もう、疲れているだろうし、サインは大丈夫だよ。休憩してね」など、気を使ってくださる方もいらっしゃって、本当にやさしさであふれている方が多いですね。

実はフレッシュ撮影会とは専属契約!?

――ただ、相当な人気者でないと、撮影会で稼ぐのというのは大変だと思うんですよ。

斎藤それぞれ、集客に合わせてお給料には変動があると思います。フレッシュ撮影会自体に、すでにたくさんのお客様が付いているので、そこでしっかり知っていただいて、ファンになってもらうのが集客につながります。何事もそうですが、コツコツ積み上げることが大切だと思うんですよ。そうすれば、お金はあとからついてくるものなので、目先のお金に飛びつくのではなく、何事もコツコツです。

――ただ、グラビア撮影会というのはミス・アースの肩書きを持った人が出るような場所ではなくて「まずは顔を売って、ここからがんばっていくぞ!」みたいなところですよね。今はそうではないと思いますが、初期はモデルもスタッフも本当に素人に毛が生えたような感じで……

斎藤そうだったんですか? いまはとても良くなってると思いますよ。そういう時期を経て、洗練されていったんだと思います。フレッシュ撮影会の運営に関しては、「本当にしっかりしている」とよく言われますからね。出演する側も、幅広いジャンルの子たちがいらっしゃいます。わたしが入ってからは、レベルの高い子たちがたくさん入って来たイメージがあります。

――いや、本当に斎藤さんが撮影会業界を変える契機になったと思います。

斎藤そう言ってもらえると、すごくうれしいです。本当にわたしが変えたかどうかはわかりませんが、「恭代さんに憧れて事務所に入ってきました」という子たちが何人かいて、その子たちも雑誌の表紙や、撮り下ろしが決まっていたりと、とてもうれしく思います。こうしてみんなで底上げをして事務所を大きくできれば、事務所を作ってくださったみなさんに第一号として少しは恩返しができるのではないかと思っています。「あのときに(芸能活動を)辞めないで、ワラにもすがる思いでフレッシュ撮影会に応募してよかったな」とは本当に思います。自分を信じて、決めたひとつのことをとにかく続けるのが大切ですね。

――その結果が、今ですからね。

斎藤『週刊現代』さんにもこうやって出させていただいてね。わたしは撮影会からスタートしたので、ぜんぶ「夢のようなこと」なんですよ。どんな仕事でもうれしくて、自分が出た雑誌は全部ファイリングしています。

――ちなみに、雑誌『サイゾー』(サイゾー)の表紙イベントでは「100冊セット」というとんでもない企画がありましたが、アレもちゃんと売れていましたよね。

斎藤『サイゾー』初表紙で1000冊達成できたら、ソロライブを行うというイベントでした。無事に1000冊達成できて、ソロライブを行うことができました。歌って踊るのは、ずっとやって来たことだったので、とてもうれしかったです。

グラビア業界に「斎藤恭代」の名を轟かせたい!

――ただ、ここまでがんばらないと次につながっていかないと考えると、いまミス・アースでがんばっている方々もなかなか大変ですよね。

斎藤大変なことはもちろんありますが、どんなにお金を払ってもできない経験をさせていただける大会だと思うので、わたしにとってもミスアースに出会えたことは人生の分岐点でもありましたし、一生の財産です。また、わたしは優勝しましたが、その裏にはたくさんの負けてしまった方がいる。「その方たちに恥じないように」という思いを胸に、いままで活動して来られました。「負ける」ということは「勝つ」より何倍もの意味を持っていると思います。なので、負けた方たちにも応援してもらえるように、これからも高みを目指していきたいです。

――斎藤さんの半生を聞いてきて、かなり苦労をしてここまでこられたんだなと思いました。

斎藤そうですね。ミス・アース日本大会の最終審査で、ランダムに選ばれた審査員のフリー質問に応えるという質疑応答があったのですが、そのときわたしが聞かれた質問が、「あなたのこれからの人生で、いちばん重大な欠点は何ですか?」だったんです。わたしはそこで「欠点はありません」と答えました。もちろん、いろんな苦労や怪我もありましたが、「人生で起こることにはすべて意味があり、欠点も大切だと思います」と続けました。本当はそこで自分の欠点を述べたほうがいいのかもしれませんが、本心から出てきたのがその言葉でした。怪我をしたけど、それをきっかけにアイドルになったから、その怪我には意味があった。さまざまな挫折やつらいことも、いまにつながっていて、人生で起こることのすべてに意味があると思います。やはり、やっぱり苦労をすることは大事だなと思います。

――ありがとうございます。最後に今後の目標を聞かせてくれますか?

斎藤まずは、グラビアをしっかりがんばりたいです。グラビアでさまざまな雑誌の表紙を飾って、グラビア界で斎藤恭代を知らない人がいないように、しっかり自分の名前を浸透させたいです。あとは、173cmの身長を生かして、ファッションモデルになれるようにがんばりたいとも思っています。もともと「自分に何があっているのかな?」と考えたときに、ファッションモデルだと思いました。なので、これからまたファッションでも活躍できるようになりたいし、テレビも楽しいのでレギュラーが少しでも増えるようにがんばっていきたいです。

(文/森野広明)

(スタイリスト/田中陽子)

(ヘア&メイク/新井祐美子)

斎藤恭代(さいとう・やすよ)

1996年4月22日生まれ、栃木県出身。T173B85W64H91。2017年、世界四大ミスコンテスト「ミス・アース」の日本代表に選ばれる。22年からグラビア活動を始め、圧巻のスタイルで人気を博し、翌年にはファースト写真集『EarthFUL』(ワニブックス)を発売。現在、バラエティ番組やラジオなどで活動の場を広げている。

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