ホンダが新型「“クーペ”SUV」初公開! 「“和製”スーパーカー」デザイン&美麗ボディが超カッコイイ! 市販モデルは2025年登場の「Acura Performance EV」は何を示すのか

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新型「アキュラ・パフォーマンスEVコンセプト」は何を指し示す?

 2024年8月16日、ホンダは新型「アキュラ・パフォーマンスEVコンセプト(Acura Performance EV Concept)」を公開しました。このクルマの意味合いや狙いなどは、どのようなものなのかを考察します。

NSXデザイン採用のまさに和製スーパーカーSUV!

 ホンダは新型アキュラ・パフォーマンスEVコンセプト(Acura Performance EV Concept)について、「電動化時代のアキュラ・パフォーマンスの原型である」と説明していることから、アキュラ・ブランドの次世代EVの方向性を示す存在であることが分かります。

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 具体的には「状来のアキュラ車に見られるデザインテーマを数多く導入している」と言います。つまり、注目点のひとつは、そのデザインです。

 スーパーヨットと呼ばれるラグジュアリーな大型ヨットからインスピレーションを得たデザインは、力強く、かつ流麗です。ちなみに、リアのデッキリッドや左右に伸びるテールライト、大きなリアディフューザーは、2代目NSXへのオマージュとしてデザインされているといいます。

 横から見た姿は、SUVというよりもハッチバックのクーペと言えるもの。ただし、装着ホイールが23インチということで、実物は、もっとSUVテイストが強くなるはずです。また、ロングホイールベース&ショートオーバーハングという点も見逃せません。

 そして、このロングホイールベース&ショートオーバーハングに、もう1つ重要なポイントが隠れています。

 それは、新型アキュラ・パフォーマンスEVコンセプトに、新しいEV用プラットフォームが採用されたということ。だからこそ、エンジン車とは異なる、ロングホイールベース&ショートオーバーハングが実現できたのです。

 この新型アキュラ・パフォーマンスEVコンセプトは、2025年末から生産される、新型のアキュラ車のベースになります。

 そして、その新型車は、アメリカのオハイオ州メアリズビル四輪車工場で生産される「次世代EVプラットフォームを採用した最初のモデル」であり、EV生産工場として改修されたメアリズビル四輪車工場で生産される「最初のEV」となります。

 つまり、まったくの新世代モデルというわけです。

 そして「次世代EVプラットフォーム」というのが非常に重要なポイントとなります。

 普通に考えれば、「次世代EVプラットフォーム」とは、2024年1月にホンダがCESで発表した「Honda 0シリーズ」を示すと考えるのが妥当です。

同シリーズは、2026年より北米市場を皮切りに世界展開するEVシリーズです。

 CESでは、セダンの「サルーン(SALOON)」とMPVの「スペースハブ(SPACE HUB)」の2台が発表されました。「薄く(Thin)、軽く(Light)、賢く(Wise)」をテーマに、芸術的なデザイン、安心安全のAD/ADAS(自動運転と先進運転支援)、loT・コネクテッドによる新しい価値、人車一体の操る喜び、高い電費を実現するといいます。

 エンジン車を改造した従来のEVよりも、より高い性能を備えていると考えていいでしょう。

 1月の発表では、セダンとMPVの2台だけでしたが、その後の5月の「2024ビジネスアップデート説明概要」において、ホンダ0シリーズを「2026年から2030年までに、小型から中大型モデルまで、グローバルで7モデルを投入」と予告。

 さらに2026年には、サルーンだけでなく、中型SUVとエントリーSUVの3モデルを投入することも明かしました。

 つまり、2025年末より生産が開始され、翌2026年に投入される新型アキュラ・パフォーマンスEVコンセプトをベースにした新型EVは、ホンダ0シリーズの中型SUVに該当することになります。

 そうとなれば新型アキュラ・パフォーマンスEVコンセプトベースの新型EVは、これまでのEVと比べると、より高性能であることが期待できます。

 優美なデザインだけではなく、進んだAD/ADAS(自動運転と先進運転支援)に、新しいloT・コネクテッドによる価値を備えています。走らせても、人車一体感があるというから、非常に運転が楽しいクルマになるはずです。

 ホンダが満を持して投入する、次世代EVのホンダ0シリーズ。その姿を先行して見せたのがアキュラ・パフォーマンスEVコンセプト(Acura Performance EV Concept)ということになります。