スズハロームがデータに該当(c)netkeiba

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 今週の日曜日は、中京競馬場でCBC賞(GIII・芝1200m)が行われます。

 09年以降に中京芝1200mで行われたCBC賞(計10レース)を見ると、5歳馬が6勝2着4回3着4回。6歳以上の馬が3勝2着4回3着5回となっています。一方、4歳以下の馬を見ると4歳馬が1勝2着1回3着1回。3歳馬が2着1回となっており、若い年齢の馬は苦戦を強いられている事が分かります。

 これを見ると、ある程度の年齢を重ねている馬が豊富な経験を活かして好走していると考えられます。それはデータ対象の10レースで好走した馬のキャリア数を見ても分かります。キャリア12戦以下の馬は17頭が出走し1勝のみという成績になっており、キャリア13戦以上の馬が圧倒しています。

 キャリアが豊富であるということは、それまでに様々なレースを経験している証拠と言えます。展開や馬場などに左右されることなく、本来の力を存分に出すことができているのでしょう。今年のCBC賞でもキャリアが豊富な馬に注目してみるのも、的中を得るために必要な要素になるのではないでしょうか。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
キャリア12戦以下(ただし、前走1着馬は除く)
[0-0-0-12]複勝率0%
該当馬:グランテスト、スズハローム、バースクライ、カンチェンジュンガ
(過去の該当馬:19年アウィルアウェイ3番人気8着、14年ベルカント1番人気5着
※特に言及のない限り、データは09年以降に中京芝1200mで開催された10レースを対象にしています。

 上位人気が予想されるスズハロームが該当しました。

 スズハロームはキャリア11戦で前走は3着となっていますので、過去の傾向から人気でも大きな期待はしづらい1頭です。また、これまでのキャリア11戦は全て1400m以上に出走しており、今回が初めての1200mになります。今まで経験したことのなり1200mの流れに戸惑い、本来の力を出し切れないことも十分に考えられます。

 さらには、差し脚を活かすタイプですので展開に左右されやすい面もあります。今回の出走メンバーを見ると、先行勢が少なく展開の恩恵も見込みにくい印象です。今回は不安に感じる要素が多く見受けられますので、人気でも思い切って評価を落とすことも考えて予想は組み立てたいところです。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。