(写真:時事通信)

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8月11日に行われたパリ五輪・女子マラソン。日本勢からは鈴木優花選手(24)が6位入賞を果たしたが、テレビ中継での増田明美(60)の“細かすぎる”解説が賛否を呼んでいる。

84年ロサンゼルス五輪で日本代表として出場した増田。引退後は解説者として活躍しているが、独特の解説はたびたび注目されている。

そんな増田はこの日の解説でも細かすぎる小ネタを次々に披露。鈴木選手に関しては、「優花さんの中学の時の作文の題名は『走り抜いた夏』なんです。絵のうまさといい芸術的な素養があるんです」とコメントした。

モンゴル代表選手については「モンゴル国際草原マラソンで優勝しているんですが、優勝賞品は馬1頭だったそうです」、フランス代表選手については「学校の先生になる予定だったが、五輪に出るために1年延長してもらっているそうです」とも語った増田。選手たちがパリ8区に位置するマドレーヌ寺院を通過する際には「お菓子のマドレーヌと関係があるんでしょうかね」「こっちはお菓子がおいしいですからね」と、パリの街並みにも言及した。

増田の細かな知識に対し、X上ではこんな声が。

増田明美さん、言葉がとても感じがいいし、トーンも柔らかいし、下調べというか取材がしっかりしてるし、素晴らしい解説者だな》
増田明美の解説 毎回いいね〜♪ 時々不思議な情報もあるけれど(笑) 各選手の下調べがすごいので 聞いていて飽きない。》

いっぽうで、マラソンとは直接関係のない情報が邪魔だと感じる人も少なくないようで……。

増田明美本当にうざい、今やってるレースの解説をしてください。出来ないなら黙れ。》
増田明美さん、もう少し走りに関する解説を。どら焼きとか、出身とか、小賢しい情報いらんよ。そして、話が長すぎる。》
マラソン女子は見たいけど、増田明美さんの解説にずっとイライラする… 個人情報をベラベラ喋るのは解説じゃ無いよ。 実況だけで良いわ。》

増田は21年の東京五輪に際して、「日刊スポーツ」のインタビューで、こう語っている。

《長距離は、ここぞの場面で人間力が出るでしょ。だから、この選手はこういう人で、こんな試練を乗り越えてきましたとか、人の背景を伝えたいと思っているんですね。どんな人か分かれば、テレビの前の人も応援したくなるかもしれないですし》(21年8月7日配信)

スポーツ紙記者は言う。

「増田さん自身、選手の人となりが伝わるような解説を心掛けているということですし、これはほかの解説者とは異なる個性でもあります。

しかし、東京五輪でも一山麻緒選手(27)について交際相手の存在を暴露するなど、選手のプライベートな内容を躊躇なく語り賛否が分かれることとなりました」(スポーツ紙記者)

後日、一山を指導する監督から「しこたま叱られた」と明かしていた増田。“細かすぎる解説”に対する批判は本人も自覚しているはずだが……。