ハート型のマークも披露(公式インスタグラムから)

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パリ五輪・レスリング女子53キロ級の決勝で、ワンダーガールと呼ばれる藤波朱理選手(20)が圧倒的な強さを見せ、金メダルを獲得した。

吉田沙保里さんの記録を上回る137連勝に達し、吉田さんにあやかって「新・霊長類最強女子」とも呼ばれている。そんな藤波選手だが、決勝後のインタビューで見せた意外な素顔が、反響を集めている。

鏡優翔選手「藤波朱理選手のポーズが決まりました」→優勝して実行

「も〜う最高です!もうオリンピック最高!レスリング最高!ここまでやってきてよかったです!」

藤波選手は、2024年8月8日の決勝戦で、エクアドルのジェペス・グスマン選手に10−0のテクニカルスペリオリティ勝ちを収め、インタビューでこう喜びを爆発させた。

日の丸の旗を肩にかけ、さわやかな笑顔で質問に答えていく。最後に、「金メダルおめでとうございます」と声をかけられ、藤波選手は、「ありがとうございます」と頭を下げるや、カメラの方に顔を向けた。

すると、いきなり変顔をして上を見上げ、両手の人さし指で天井を指した。このおどけた表情を素早く2回繰り返すと、微笑みながら去っていった。

この藤波選手のレスリングのような早業は、ネット上で話題になり、「こんな面白いコだったんだ」などと驚く声が上がった。

実は、この金メダルポーズは、五輪レスリングで女子76キロ級に出場する鏡優翔選手(22)と約束したものだった。

鏡選手は6月19日、「藤波朱理選手のポーズが決まりました」と公式Xで動画を投稿していた。

それを見ると、五輪で優勝したときのポーズについて、鏡選手らに促され、藤波選手は、しゃがんで両手をこすると、インタビューのときと同じ仕草をして、仲間の笑いを取っていた。

「友との約束を果たしたねー」

このとき、藤波選手は、鏡選手の投稿にリプライして、「こう見るとまだまだキレが足りませんね」と感想を書いていた。

ところが、本番後のインタビューでは、電光石火のような早業でこのポーズを再現し、金メダルを取ってキレキレなワンダーガールぶりを世界に示した。鏡選手は、「今までで1番いいポーズを本番で出そう!! しっかり見守ってるよ」と呼びかけていたが、それを実現した形だ。

金メダルポーズを撮った動画は、藤波選手の快挙で注目を集め、X上で、「友との約束を果たしたねー」といったエールが寄せられた。

藤波選手は、サービス精神が旺盛なようで、金メダルを受けると、会場を回りながら、観客にハイタッチしたり、一緒に写真を撮ったりして、喜びを分かち合った。また、嵐の櫻井翔さんがインタビューしようとすると、藤波選手は、口に手を当てて驚き、はしゃぐ姿が中継に映り込み、そのことも話題を集めていた。

一方、鏡選手は、もし最重量級で初の金メダルを取れれば、「ひまわりポーズ」をするとX投稿で藤波選手と約束している。8月5日に五輪出場のため出発するときは、「パリでひまわり咲かせます!」と投稿しており、10日からの試合でどんな大輪の花を咲かせるのか、注目が集まりそうだ。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)