ついダラダラして「もう夕方…」を回避する時間割術。無理なく生活リズムが整う
普段の休日や夏休みなど、時間がたっぷりあるはずなのに気がつくと夕方…。 きっちりとタイムスケジュールを組んで動けたら充実しそうですが、予定通りに行かなかったり息苦しく感じることも。そんなときに取り入れたいスケジュール管理術を紹介します。家事の時間割についての著書もある、三條凛花さんが語ります。
「やることセット」を作成&増やして時間を有効活用
日々の暮らしで時間を有効活用するために、私がおすすめしているのが、時間帯ごとにざっくりやることを決める「ゆる時間割」です。そのために、まず考えたいのが「やることセット」。
「朝起きたら、窓を開けて換気する」「午前8時になったら、メイクをする」「トイレに行ったら、トイレットペーパーでホルダーや棚のホコリ取り」など、「〜をしたら、〜をする」構文でつくっていきます。頭に残りやすく、時間の使い方を手軽に変えられる方法です。
お子さんの時間管理を手伝いたい、あるいは「ものごとを思い出すとき画像が思い浮かぶ」という方は、フリー写真等を使った「セット化メモ」をつくるのもおすすめです。
この「やることセット」は、じつは日常生活のなかにたくさんあるので、増やしていくと時間を有効活用できるようになります。
やることは「1時間帯に3テーマ」で無理なく続く
「ゆる時間割」は、やることを「1時間帯に3テーマ」を決めると、悩まずに行動できて継続もしやすくなります。ここでいう「1時間帯」というのは、朝・午前中・午後・夕方・夜のいずれか1つです。
すべての時間帯を埋めなくてもOK。私の休日を例に紹介しましょう。
朝のテーマは「家族&猫サポート・メイク・ダイニングリセット」です。「これだけはやりたい!」と思うものを3つ厳選します。
午前中〜夕方は、家族の予定に合わせて動き、固定できないので、あえてなにも決めません。
夜は「寝かしつけ・洗濯物干し・キッチンリセット」を目標にしています。
このようにざっくり組み立てていけば、予定外のことが起きても対応しやすいですよ。しかも、だらだらしてしまっても「1時間帯に3つだけ」だから、巻き返せます。
曜日によってスケジュールがかなり変わる方は、イレギュラーな動きの曜日分も考えておいたほうがいいでしょう。
「固定スケジュール」から逆算すると、やることがより明確に
「ゆる時間割」に慣れてきて、もう少し細かい「やること」も把握したい。そう考えたときにおすすめなのが「固定スケジュールの逆算」です。
たとえば、「毎週木曜日は16:30から子どものピアノ教室がある」という固定スケジュールから考えてみます。
16:25に教室に到着しなければいけない。
↓
そのためには、16:15に家を出なければいけない。
↓
そのためには、16:00には準備が終わっている状態にしよう。
↓
準備とは…
このように、固定スケジュールから逆算することで、やるべきことと、その締め切り時間がわかりやすくなります。
もちろん、なにも考えなくても動くことはできると思います。ですが、このようにスケジュールを掘り下げていくことで、焦ったり、忘れものをしたりする頻度を減らすことができますよ。
やってみてうまくいかなくても大丈夫! たくさんの失敗は、良質なデータです。その積み重ねで、少しずつ暮らしが快適になっていくのを、私自身の経験から実感しています。