とちぎテレビ

少子高齢化の進展や「より良い暮らし=ウェルビーイング」な生き方など社会が変化しつつある中、人々の命と健康を支える「看護」について高校生に知ってもらおうと壬生町の獨協医科大学でオープンキャンパスが開かれています。

厚生労働省の統計によりますと、2020年の栃木県の人口10万あたりの看護師の数は915.7人で、47都道府県中40位と決して多い状況ではなく、助産師についても全国の値を下回っている状況が続いています。

このオープンキャンパスは「看護」の道を志望する高校生に実際の現場を見てもらい、自身のキャリアを考えるきっかけを作ろうと開かれているものです。

獨協医科大学看護学部ではこの春からカリキュラムが新しくなり、定員がおよそ1.5倍に増えたほか、看護師や保健師だけではなく「助産師」や「養護教諭」の資格もダブルで取得できるようになりました。

構内の見学では、来年で運航開始から15年を迎えるドクターヘリが公開され、時速200キロで飛行することや、年間600回から700回フライトし各地で命を救っていることが紹介されました。

また先輩から直に話を聞くことができるのも魅力のひとつで、見学した高校生たちは「急性期」の対応や海外の現場での生の声に熱心に耳を傾けていました。

オープンキャンパスは8月1日まで開かれていて、2日間で高校生や保護者約300人が訪れるということです。(要事前予約)