フランス・パリにあるピカソ美術館が、20世紀を代表する巨匠のひとりであるパブロ・ピカソの作品を閲覧できるオンラインアーカイブを公開しました。このアーカイブにはピカソの作品や写真、音声記録、彫刻、図画、書籍などピカソにまつわる資料約2万点が収録され、今後さらに20万点が追加される予定です。

Bienvenue au Centre d'Études Picasso | Centre d'Etudes Picasso

https://cep.museepicassoparis.fr/



Picasso Museum in Paris opens artist's rare archives to the internet

https://www.rfi.fr/en/culture/20240616-picasso-museum-in-paris-opens-portal-to-rare-archives



You Can Now See Thousands of Pablo Picasso's Works in a New Online Archive | Smithsonian

https://www.smithsonianmag.com/smart-news/thousands-of-pablo-picassos-works-are-now-online-180984597/



ピカソは1881年にスペインで生まれ、生涯の大半をフランスで過ごし、1973年に同地で亡くなりました。没後50年を数える2023年には、フランスでピカソにちなんだ展覧会がいくつも催されたとのこと。

そして、パリのピカソ美術館は2024年6月に、「Picasso: Consuming Images」と題した展示会を開催しました。この展示会では、ピカソの有名な作品数十点とともに、ピカソにインスピレーションを与えた巨匠の作品やピカソが参考にしたイメージやコンセプトも展示されました。

例えば、ピカソが1962年に描いた「The Abduction of the Sabines」は、ニコラ・プッサンが1637年に描いた同名の作品から着想を得たものです。



Christian Bahier / Philippe Migeat / Musée National Picasso-Paris

そして、これが約300年後のピカソにインスピレーションを与えたニコラ・プッサンの「The Abduction of the Sabines」です。



Tony Querrec / GrandPalaisRmn

展示会で特に重視されたのが、ピカソが芸術家としてのキャリアを通じて繰り返し取り上げた「英雄(Hero)」「ミノタウロス(Minotaur)」「窃視者(Voyeur)」「銃士(Musketeer)」という4つのテーマだとのこと。

「ピカソはパリの美術館で作品を直接見て回り、新しいイメージや作品が溢れる中で成長しました」と、美術館の学芸員(キュレーター)を務めるセシル・ゴドフロワ氏は語っています。

今回公開されたオンラインアーカイブは、この「Picasso: Consuming Images」に合わせたものです。

アーカイブにはこれまでほとんど一般公開されてこなかったという、ピカソの写真約1万9000点が収録されているほか、今後は約20万点のテキストもデジタル化され、アップロードされる予定です。

◆フォーラム開設中

本記事に関連するフォーラムをGIGAZINE公式Discordサーバーに設置しました。誰でも自由に書き込めるので、どしどしコメントしてください!Discordアカウントを持っていない場合は、アカウント作成手順解説記事を参考にアカウントを作成してみてください!

• Discord | "ピカソの作品、何が好き?" | GIGAZINE(ギガジン)

https://discord.com/channels/1037961069903216680/1257266567222132829