デビュー戦を1回KOで飾った吉良大弥

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 「ボクシング・スーパーフライ級6回戦」(27日、後楽園ホール)

 WBA世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(35)=志成=の後輩2人が、プロデビュー戦を白星で飾った。

 ボクシングのアマ3冠、吉良大弥(21)=志成=は、プロ7戦5勝のコムサン・カエウルエアン(19)=タイ=を1回1分58秒、KOに沈めた。両親と祖母が見守る中、左ボディーストレートで先制し、スピーディーなコンビネーションでメッタ打ちにして、左ボディーでトドメ。長々と伸びたコムサンにテンカウントを聞かせた。

 「楽しみに臨んだけど緊張もあった」というデビュー戦を「意外と落ち着いてできたかなと。一番得意な距離の接近戦で、いろいろな角度から打てたのが良かった。僕のボクシングの一部で、もっと引き出しはあります。まだ1割くらいしか(出して)ない」と振り返り、「やりたいことを短い時間で凝縮できたので、100点でいいじゃないかと思います」と自己採点。

 今後について「パウンド・フォー・パウンドを目指しているので。井岡一翔さんはジムの偉大な先輩なので、そこを超えないといけないと思っている。期待を超えられるように頑張ります。どんどん次へ次へと行こうかなと思います。すぐにタイトルマッチとかやりたい」と、大きな目標を掲げていた。

 2018年高校総体ライトウエルター級優勝の由良謙神(22)=志成=は、マナチャイ・ピアスイ(17)=タイ=に1回1分20秒、TKO勝ち。「最初から倒しに行こうとは思っていなかった」ものの、「相手がひるんだので」と、左フックで先制のダウンを奪い、右アッパーでトドメを刺した。

 「勝ってホッとしています」と微笑した由良は「集中はむちゃくちゃしましたし、応援してくれている人たちの期待もあって多少のプレッシャーは感じていました」と振り返り、今後の目標について「まず国内タイトルから。今思っているのは、国内最強になりたい。早い内にチャンスがあればタイトルをどんどん取って、いずれは世界を目指していきたい」と語っていた。