今大会限りでユニフォームを脱ぐこととなるドイツ代表MFトニ・クロースが、EUROの歴史の中で最多となる数字を残した。データサイト『Opta』が伝えている。

 今季限りでの現役引退を表明しているクロースにとって、母国ドイツで開催されるEURO2024はプロサッカー選手として立つ最後の舞台。そして、稀代のマエストロは圧巻のパフォーマンスでドイツをけん引している。

 開幕戦となったスコットランド戦ではハーフタイムまでに55本すべてのパスを通し、パス成功率100%のまま後半へ。後半も積極的にボールに絡むと、35分の途中交代までに46本のパスを成功させ、驚異のパス成功率99%を記録した。

 第2戦ハンガリー戦、第3戦スイス戦ではともに先発フル出場を果たし、チームのグループ首位通過へと導く。その貢献度の高さは数字にも表れていた。データサイト『Opta』によると、グループリーグで324本のパスを成功させており、この数字は過去最多となった。

 そして、驚くべきは2位以下の選手だ。EURO2024のクロースが324本で首位に立ち、2位には323本を記録したEURO2016のクロース、3位にはシャビ・エルナンデス(EURO2012、317本)、4位にはグラニト・ジャカ(EURO2016、281本)が続き、5位には280本を記録したEURO2020のクロースが名を連ねる。ドイツ代表にとって、クロースがどれだけ重要な役割をこなしているかが分かる数字となっている。

■EUROグループリーグでのパス成功本数

1位:324本 トニ・クロース(EURO2024)

2位:323本 トニ・クロース(EURO2016)

3位:317本 シャビ・エルナンデス(EURO2012)

4位:281本 グラニト・ジャカ(EURO2016)

5位:280本 トニ・クロース(EURO202)