アメリカの連邦取引委員会(FTC)が、動画共有サービスのTikTokとMusical.ly、そしてその親会社であるByteDanceに対して、子どものプライバシーを侵害している可能性があるとして司法省に訴えを付託したと発表しました。

Statement of the Commission Regarding TikTok Complaint Referral to DOJ | Federal Trade Commission

https://www.ftc.gov/news-events/news/press-releases/2024/06/statement-commission-regarding-tiktok-complaint-referral-doj



Statement of the Federal Trade Commission In the Matter of Bytedance/Musical.ly | Federal Trade Commission

https://www.ftc.gov/legal-library/browse/cases-proceedings/public-statements/statement-federal-trade-commission-matter-bytedancemusically



FTC refers TikTok child privacy case to Justice Department | TechCrunch

https://techcrunch.com/2024/06/18/ftc-refers-tiktok-child-privacy-case-to-justice-department/?guccounter=1

TikTokが児童のプライバシーを保護していないと批判を受けたのは今回が初めてではありません。2019年には13歳未満の子どもへの保護が足りないことを理由に570万ドル(当時のレートで約6億3000万円)の罰金を科されています。

人気の動画共有アプリTikTokが「子どもの情報収集」を理由に6億円超の罰金処分へ - GIGAZINE



また、2020年には児童擁護団体など20団体が連名で「TikTokは児童プライバシー保護法に違反し続けている」という内容の訴状をFTCに提出しています。

「TikTokが児童プライバシー保護法に違反し続けている」と20団体が連名で訴状を提出 - GIGAZINE



今回、FTCは声明で「調査の結果、被告が児童オンラインプライバシー法(COPPA)に違反しているか、あるいは違反しようとしていると信じるに足る理由が見つかりました。訴訟手続きは公共の利益にかなうものと判断し、FTCは司法省に提訴を付託することを決定しました」と発表しています。

FTCの声明に対して、TikTokは「FTC が当社と引き続き協力して合理的な解決策を模索する代わりに訴訟を進めていることに、当社は失望しています」というコメントをX(旧Twitter)にポストしました。