デンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンがEUROの舞台に戻ってきた。

 21年6月に開催されたEURO2020グループリーグ第1節、デンマーク対フィンランドの試合中にデンマークの背番号10を背負うエリクセンは突如ピッチに倒れ込んだ。一時心停止の状態となったものの、心肺蘇生措置の末に一命を取り留め、緊急搬送されていた。

 そして、植え込み型除細動器(ICD)を装着する手術を受けてカムバック。当時はインテルに所属していたが、イタリアではICDを着けてのプレーが認められないため、ブレントフォードと契約してピッチへと戻り、22-23シーズンからはマンチェスター・Uに所属している。

 そして、アクシデントに見舞われた日から1100日後。16日に開催されたEURO2024グループリーグ第1節スロベニア戦でEUROのピッチに戻ってきたエリクセンは、前半17分に大仕事。PA内でボールを受けると、鮮やかな右足のシュートでネットを揺らして先制点を記録した。

 試合は、後半32分にスロベニアに同点ゴールを許し、1-1のドローに終わったが、エリクセンは「残念ながら同点にされたけど、得点もできたし、良いスタートを切れたね。デンマークのファンがたくさんいて、とても嬉しかったよ」と振り返っている。