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使い方次第で、すごい時短にも。

日々やらなきゃいけない作業の効率を上げられれば、その分友だちや家族と過ごしたり、リラックスしたり、有意義な時間を増やせるはずですね。正にそれをしてくれるらしい生成AI、本当に時短になるんでしょうか?

ChatGPT(またはGeminiやCopilotでも)の使い道にはいくつかありますが、それでどれくらい手間を省けるのかは、ChatGPTにやってもらうタスクの内容と量によって違います。でも、とにかくどんなことができるかを見てみましょう。

面倒くさい文書やデータ作成

◾️(事務的な)メール作成

ChatGPTの文章はパッとしないことも多いですが、それでいいことも
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ChatGPTは文章をスラスラ作れるので、メール作成も簡単です。背景情報と、言いたいこと、言い方のスタイルを指定すればすぐに作文してくれます。上の例では、「家族の会合への短い断りのメールを、行けなくてすごく申し訳ないということを必ず入れて書いて」と指定すると、こんな感じのメールがすぐ出てきます。

ただ乱用はしないほうがいいし、短いメールなら結局は自分で書いたほうが早いです。また、大事な相手(例えば両親や上司や銀行のマネージャー)に宛てた文章は、ちゃんと時間を取って自分の言葉で書いたほうがいいです。

◾️記事の要約

これは本当に助かります。ChatGPTに何らかの記事や書類を見せると、要約して大事な部分をピックアップしてくれるので、自分で全部読む必要がなくなります。

読むという行為は一般に大事なことだし、この記事もできれば読み飛ばさないでほしいのですが、要約機能が大活躍する場面も確かにあります。ただ、ChatGPTは決まった文書を元に要約を作成するときでも、でっちあげを混ぜ込むことがまだたまにあるので、そこだけ注意しましょう。

◾️データ処理やコーディング

コーディングやHTML、スプレッドシート作成に
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何らかのデータを日々処理する必要がある人には、ChatGPTはすごく役立つはずです。データからパターンを取り出したり、それをHTMLで表示したり、またはデータを扱うためのExcelやGoogle Sheetsの数式を作ったりできます。

自分でコーディングできる人も、ChatGPTを使うことで、手動でコードを書く時間を節約できます。ただし文章作成と同じく、コーディングに関しても絶対に間違いを起こさないとはいえず、ユーザー側で修正する必要も出てくるかもしれません。でも、何かおかしいと思ったら、その時点で追加の質問や確認をすることで微調整ができます。

スケジューリング

ChatGPTは、スケジュールを作ることもできます。これは何か具体的な計画があるときの方が有効で、そうじゃないときは「タスクに優先順位をつけましょう」「気が散らないようにしましょう」みたいな、どうでもいいテキストが出てくるだけです。

◾️タスクの優先順位付け

どこから手を付ければいいか、教えてくれます。(Image: Gizmodo US)

ChatGPTに予定のリストを渡すと、何が一番大事で、何と何を一緒にできるかといったことまでアドバイスしてくれます。情報は渡せば渡すほど精度の高いアドバイスが得られるので、必要な道具や、各タスクの所要時間、それぞれについてのやる気度みたいなことも併せて入力するのがお勧めです。

例えば家の中でやるべき作業…フェンスの塗装から電球交換、駐車スペースの掃除といったことを考えてみます。こういう作業について、難しさとか使う道具、天気といった情報も加えれば、ChatGPTお勧めのスマートスケジュールの出来上がりです。

◾️スケジュール管理

ChatGPTに自分のToDoの詳細を渡せば、スケジュールを最適化してくれて、その結果時短もできます。ここでも渡す情報は詳しいほど効果的なので、予定への移動や準備の時間はどれくらいで、そのために何をすればいいかといったことを伝えましょう。

このとき、プライベートと仕事両方の予定、会議と、ジムと、家族旅行と、映画鑑賞などなどをミックスしてみると、かなりうまくいきます。時短のためにこうした方がいいといったChatGPTの助言は、だいたい理にかなったものです。より自分に合った助言を引き出すために、「プライベートの時間を増やしたい」とか、「新しい趣味を習いたい」といった情報を追加するのもいいですね。ChatGPTが、自分自身では気付かないスケジュールのパターンを見つけてくれるかもしれません。

◾️所要時間の見積もり

どの作業にどれくらいかかるか、推定してくれる
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ChatGPTはタスクにどれくらい時間がかかるかの見積もりはお手の物。というか、学習した文章の中に、人間が作った現実的な見積もりが入ってたんでしょうね。お風呂掃除やツリーハウス作りにどれくらい時間がかかるかわからないときは、ChatGPTが役立ちます。

ここでも例えばお風呂の大きさがどれくらいかといったディテールは教える必要がありますが、それでスケジュール管理がしやすくなります。それにChatGPTは、それぞれのタスクに必要な材料や道具も教えてくれるので、作業の途中で「あっあれがない!」となって中断、みたいな事態を防ぐこともできます。

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