ヒグマ出没時に対応するハンターの待遇を巡り、北海道鈴木直道知事は14日の記者会見で「クマの危険性を考慮すると、捕獲した場合の報酬がシカと同じ額なのはおかしい」と述べ、国の支援の拡充を訴えた。鳥獣による農作物被害を減らすため、国はクマやシカを捕獲した人に基本的に1頭当たり8千円を支給している。

 鈴木知事は自治体が費用を一部負担してクマハンターへの報酬を上乗せしている事例に触れ、「財政負担を軽減できるように地域の実情を国に伝えていきたい」と話した。

 ハンターの待遇を巡っては、北海道奈井江町の猟友会が5月、報酬の低さなどを理由にヒグマ駆除活動への協力を辞退して全国的な話題を集めた。