まずは国会中継を見た方がいい(C)日刊ゲンダイ

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「なぜ政治とカネに厳しい声が国民から出ている政党と近づくのか」――。2日の東京・JR有楽町駅前でこう声を張り上げていたのが、東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に出馬表明した立憲民主党の蓮舫参院議員(56)だった。

蓮舫氏の東京都知事選出馬に右往左往、毒舌批判する《#パニックおじさん》って何だ?

 蓮舫氏はこの日、3選出馬が見込まれる小池百合子都知事(71)について、「8年前は現職の知事はかっこよかった」と持ち上げる一方、小池氏が一時距離を置いていた自民党と再び近しい関係になりつつある状況を批判。そのうえで、「これは批判じゃない。ファクトではないですか。何かあったら蓮舫は批判ばかりというが、そうでしょうか」と聴衆に問うていた。

 蓮舫氏の出馬表明で俄然、面白くなってきた都知事選だが、なぜかテレビワイドショーなどでは“蓮舫叩き”のような展開が目立つ。とりわけ、SNS上で拡散されているのがタレント眞鍋かをり(44)の発言だ。

 眞鍋は5月30日にTBS系情報番組「ひるおび!」に出演した際、「蓮舫さんが自民批判を繰り返しながら立候補されているのを聞いていると、国政のそのままの構図を延長で見てるような気がして(略)東京都の選挙でもこれがそのまま続くのかな、みたいな。ちょっとウンザリ感が残る感じがある」などと発言。

 さらに2日のフジテレビ系情報番組「ワイドナショー」でも、「自民党の裏金問題があって野党が『わ〜』って言うけど、別に文句しか言ってないみたいなのが、もうウンザリって思っている」と持論を展開した。

■2019年11月の「東京五輪」盛り上げイベントで小池知事と同席

 この発言に対し、立憲民主の米山隆一衆院議員(56)がすぐに反応。X(旧ツイッター)で、《野党は其々に政治資金規正法案を出しています。「野党が文句しか言っていない」は端的に誤りで、真鍋かおり氏が国会で何が起こっているか全く知らずに「野党への文句しか言っていない」が実際です。》と投稿。(※名前部分はママ)

 呼応する形で、SNS上では《眞鍋さんは今の裏金政治でいいと思っているのか。批判のない社会は健全な社会じゃないと思うが》《立憲は文句だけではなく、医療、子育て、介護でも政策を出している。国会議事録でもなんでも調べてみたら》とのツッコミが拡散された。

「(小池知事は)すでに子育て世代からは割と人気がある」――眞鍋は番組でこうも言っていたが、なぜ、子育て世代に人気があるのか。「割と」という根拠は何なのかは謎だったが、2019年11月に都内で開かれた「東京パラリンピック」を盛り上げるイベントで小池知事と同席し、同じ女性として、肌感覚で人気を感じたのだろうか。

 デビュー時、名門「横浜国立大」出身の才女と言われていたが、「政治」はあまり得意分野じゃないのか?