文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「佳子・純子のお天気気象転結」。気象予報士の伊藤佳子記者・鈴木純子アナウンサーが、毎日にちょっと役立つお天気情報をお届けしている。この記事では全文をご紹介。

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▼5月31日配信号 担当
伊藤佳子

今週は梅雨前線や低気圧、記録がある中で過去7番目に遅い発生となった台風1号の影響で、大荒れの天気となりました。28日(火)を中心に愛媛県や長野県など30地点以上で5月としての記録を更新する大雨が降り、首都圏でもけが人や倒木などの被害が発生、交通機関が乱れたり、一時停電となったところもありました。

出水期は6月から10月までとされていますが、早くも本格的な大雨シーズンが始まりました。ハザードマップや避難場所の確認、非常持ち出し袋の準備など、備えておきましょう。

一方、都知事選も次々と候補者が名乗りを上げ、本格的に始まりましたね。
この原稿を書いている29日朝時点で、蓮舫議員に加え、タレントの清水国明さんや元航空幕僚長の田母神俊雄さんも出馬を表明。

現職の小池知事はというと28日には、都民ファーストや都議会公明党、都内62のうち9割り近い52の市区町村長から出馬要望書を受け取りました。

立憲民主党のある都議からは、いくら有志で自由意志とはいえ「一つの市区町村民を代表する立場にある首長がこのような要望書を出すのはいかがなものか」という声も聞かれました。
支持を表明しなかった残り10の市区町村長(渋谷、中野、世田谷、杉並、立川、町田、小平、稲城、多摩、小金井)は、その後都から冷たくされる可能性も心配される…という見方もあるようです。

知事はこの日都庁から出る時に記者の取材に答える、いわゆる「出ぶら」でも「地元豊島の後援会や豊洲市場関係の方々など多くの方から出馬要請を頂いた。これまで地道に地域にお邪魔し都政に皆様の声を生かしてきたことから、引き続き……ということかと。しっかり重く受け取めたい」と話していました。
都知事選の歴史の中で、選挙に出た現職は全員勝っているそうですが、「現職は強い」と言われる意味がわかった気がします。
一方「小池知事の神通力や存在感に陰りが出てきた」という声も確かにあります。

都知事選告示は6月20日、投票は7月7日ですが、どんな選挙戦が繰り広げられるのでしょうか。

気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子