自分で『300万円ルール』を決めて、“死守”する金額以外は全て返済に回したという(photoACより「ズエ」さん撮影、イメージ画像)

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「400万の学生ローン無事終了しました、
通りがかった人褒めてください。」

【写真】完済すると送られる、日本学生支援機構の返還完了証

学生時代の奨学金を完済したことを日本学生支援機構から送られた返還完了証の写真とともに、X(旧Twitter)で「となり街の園田さん」(@motokanoirane)が報告。そんな投稿に「お疲れさまでした!」「がんばりましたね」「おめでとう!」と労いや祝福のコメントが殺到するなど話題になりました。

「すごい、、!よくぞ返済されましたね、、!!」
「この苦労が今後のご自身の糧に必ずなるはずです」
「返済おめでとう御座います!」

「頑張れば返せるという希望が見えました」

また奨学金を返済中の人たちからは「希望が見えた」「頑張ります」との声も。

「私も600万近い奨学金を今年返し終わる予定です。返還完了証ってのが届くんですね。私もゲットできるよう頑張ります」
「私も奨学金を2種類借り、現在返済中です。600ほど借りて、学費と親族の生活費として使われていました。頑張れば返せるという希望が見えました」
「自分も有利子で満額借りてて、他にも色々借りてた関係でまだ400万残ってます。20代後半からは返還のために人生を捧げているので、園田さんの頑張りがわかります。おつかれさまでした。私も早く返せるように頑張ります」

園田さんによると、親御さんの仕事の関係で奨学金を2種類借りていたとのこと。返し終わるまで、月額3万円返済をベースに13年間かかったとか。今回奨学金を返すまでの道のりと現在の心境を、園田さんに聞きました。

日本学生支援機構奨学金、月額3万をベースに「300万円ルール」を決めて返済

──まず、奨学金を借りていた日本学生支援機構から返還完了証が届いた際のお気持ちをお聞かせください。

「足かせが外れたようなフワッとした気持ちと、ここからが貯金の本番っていう、ちょっとやる気が湧きました」

──奨学金を2種類(第一種奨学金、第二種奨学金)借りていたそうですが。

「はい、無利子と有利子の2種類を借りました。返済方法としては定額返済しつつある程度貯まった時にまとめて大きな額を返す感じです。自分で『300万円ルール』というものを決めていました。私の貯金をA『こどものため用、常に動くお金、貯金』とざっくり3等分した場合と、B『働けなくなっても一年は持つ』の2パターンで考えた時に最低限必要なのが300万円と考えていて。この額は”死守”しつつ、それ以上に貯まったものは返すイメージです」

どうやって生活費をやりくりした?

──奨学金を完済するために、生活費などをどうやりくりした?

「正直言って節約だけでは無理でした。2年前に娘を出産しましたがすぐに夫婦別居生活になり、シングルマザーを視野に入れて繰上げ返済を行うなど早期完済を目指しました。貯める前にまずは払うことを優先するために、子どもには悪いなと思いながら親戚からいただいたお祝い金の一部や旦那からの婚姻費用、児童手当など市からいただける手当は全て返済へ回したんです。また保険各種とサブスクを見直したり。このほかコロナの影響もありましたが、好きだった遠出も減ったのが貯金の追い風になりましたね。実家の両親のすねは出汁が出るほどかじったと思います。おかげで、食費はだいぶ浮きました」

──これから奨学金を返済される方や返済中の方々に向けてアドバイスを。

「私は後半になってから繰上げ返済に躍起になったので、入社1年目から計画的なボーナス支払いをしておくんだったと後悔しました。あとは貯金の最低ラインを決めて余った分を返済用の別口座へ入れるのもオススメです!」

──奨学金返済を終えて、今後の人生の抱負をお聞かせください。

「近い将来ひとり親になる予定で不安は尽きないですが、娘にとって自慢のお母さんでありたいです。でもまずは自分にご褒美でシミ取りレーザーの治療にでも行こうかと思います!」

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)