アルジェリアの国旗(2021年9月18日撮影、資料写真)。(c)RYAD KRAMDI / AFP

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【AFP=時事】アルジェリア・ジェルファ(Djelfa)で、26年前に行方が分からなくなった男性が、自宅から徒歩数分の近所の民家で見つかった。法務省が14日、発表した。

 男性の身元は「オマル・B」とのみ公表されており、現在45歳。アルジェリア内戦(Algerian Civil War)のさなかの1998年、19歳の時に消息を絶った。家族は拉致されたか殺害されたと考えていた。

 オマルさんは自宅から200メートルほどの距離にある民家の干し草の山の中から見つかった。

 法務省によると、オマルさんを拉致・監禁していたとみられるのは、近くの町エルゲディド(El Guedid)でドアマンとして働く男(61)。男は逃亡を試みたが、当局に身柄を拘束された。

 男は兄弟と相続でもめていたとされ、兄弟がSNSに不満を投稿したのが発見のきっかけになった。

 現地メディアによると、オマルさんは「男に掛けられた魔法のせいで」助けを呼ぶことができなかったと話している。

 法務省は「許し難い」犯罪だと非難した上で、オマルさんは身体だけでなく心のケアも受けていると説明した。

【翻訳編集】AFPBB News

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