必要のないものを捨てて、今あるものを活用すれば節約に。アラフィフの夫婦ふたりで暮らすミニマリストのブロガー・本多めぐさんが、節約になる「在庫管理」のコツについて体験を語ってくれました。

「在庫管理」を暮らしに活かし、ムダなくラクに節約する

自分の持ち物を把握すると、ムダな買物がなくなることを実感しています。これは暮らしの全ジャンルに言えることかもしれません。
持ち物を把握していればダブり買いもなく、必要な時に必要な分だけを買うからです。私は栄養士として病院で食材の在庫管理をしていた経験があり、日常でも役立つ考えだと思っています。
今回は、在庫管理を暮らしに役立てるアイデアをお伝えします。

【写真】カットソー、Tシャツは引き出し型の衣類ケースに収納

1:クローゼットの定期的な整理で節約に

クローゼットの中身を定期的に見直すことは、節約の第一歩です。
季節の変わり目にクローゼットの中をチェックしましょう。すっかり存在を忘れていた「こんな服あったっけ?」というシーンってありますよね。私も服が多い時代はそうでした。

その結果、そろそろ春に向けて服を買おうと思っていたけれど、手もちの服で間にあう! となれば、出費を減らすことができます。また、何年も着ていない服が出てきたら、手放すことでスペースがあき、全体の把握がしやすくなってよいサイクルに。

季節ごとに手もちの服を把握し、着ない服を常に手放していく。そうすると、いつも着る服だけが残ります。あとはたりない服だけ購入するので、ムダのない買物ができます。

手もちの服を全部を把握すると、「このシャツとあのスカートの組み合わせがいい」といった新しいコーデが見つかることも。
服の把握は、「XZ(クローゼット)」など、スマホの管理アプリを使うと便利ですよ。

クローゼットの整理は、家計に優しく、おしゃれの幅を広げる一石二鳥の方法です。

2:冷蔵庫の整理と賞味期限を管理してムダをなくす

冷蔵庫の奥にしまい込まれた食材はありませんか? それが節約の壁になっているかもしれません。週1回の冷蔵庫の整理と賞味期限の確認を習慣づけることで、食材のムダを減らすことができます。

たとえば、先日賞味期限が迫った豆乳と米粉を使ってパンケーキをつくりました。おかげで朝ごはんにバリエーションが出ましたし、パンを買わなくてすみました。こういった冷蔵庫の整理は、節約だけでなく、新しい料理アイデアを生み出すきっかけにも。
あとは余り野菜でチャーハンやスープなどをよくつくります。刻んで冷凍してもいいですね。

冷蔵庫管理のシンプルなコツは以下になります。

・早く使いたい食材を把握して、使いきるメニューにする
・買物の前に在庫チェック。たりないものだけメモして購入
・早めに使いたい食品を目立つ場所に置く
・傷みやすい食材(魚、モヤシ、青菜など)は奥に収納しない
私はモヤシは上段に置き、魚は当日中に食べるようにしています。

3:不要なサブスク解約は忘れがちなので注意!

ものではなく「サービス」も管理が必要なもののひとつ。定期的にお金が出ていく代表的な例だからです。定期的に利用していないサブスクを見直し、必要のないものは解約することで、毎月の支出を削減できます。
一度契約したら忘れがちですし、不必要なものでも習慣の一部になってしまうと出費が当たり前になりますので、意識して見直したいですね。

先日、節約のために2つのサービスを解約してみたら、月5000円も浮かせることができました。時代と共によいサービスは生まれますし、自分の暮らしに必要なサービスは、その都度変わりますよね。なので、定期的な見直しは必要だと感じています。

たとえばわが家の場合、夫がAmazonプライム会員になっているので、家族の私も無料配送の恩恵を受けています。家族間で共有できるものは共有することで負担を減らすことができます。
また以前、電子書籍の読み放題サービスを使っていたのですが、老眼で文字を読まなくなったので解約しました。こんな風に身体状況と共に減らしたものもあります。その都度見直していきましょう。

「今の自分に必要なものを必要なだけもつ」のが無断のない暮らしにつながり、結果として節約になるかと思います。そのために在庫管理の考えをご活用ください。