たくさんの服を持っていても着たい服が見つからない、身支度に時間がかかる、衣替えが大変…など、クローゼットにまつわる悩みを抱えている方も多いのでは。整理収納アドバイザーで現在50代の木村充子さんにはそうした悩みはないのだそう。なぜなら、今すぐ着られる「(自分にとっての)オール1軍」だけ持つようにしているから。木村さんが実践する服の数の絞り方やクローゼットのつくり方、キープする方法について語ります。

ステップ1:まずはワンシーズン“1軍の服だけ”で暮らしてみる 

「オール1軍」のクローゼットにするためには、まず2軍の服をすべて取り除きます。

【写真】服の手入れもラクになるクローゼット収納テク

2軍の服とは、
・シミや毛玉がある
・シルエットが古くさい
・体型に合っていない
・何年も着ていない
など、“まだ着ようと思えば着ることができるけれど、着たいとは思わない服”のことです。

こうした服を着ないようにクローゼットから出して、箱などにまとめて保管し、ワンシーズンを過ごしてみます。すると、なくても困らないどころか、クローゼットが見やすくなり、身支度の時間が大幅に短縮されていることに気がつくはずです。

このように、ワンシーズン一度も袖を通さなかった服は、そのまま処分します。

ステップ2:必ず試着して、着心地のいい服しか買わない

多くの服を処分して1軍だけを残したら、今度は「好みの服だったから」「セールでおトクだったから」という理由だけで服を買わないようにします。

筆者は、パーソナルカラー診断や骨格診断を駆使して、自分に似合う服だけを買うようにしています。また必ず試着して、実際にサイズやシルエットが自分に合っているかを確認します。

ちょっと袖や襟が窮屈なだけでも、着心地が悪い服はいずれ一軍から外れます。買うときは面倒でも、妥協しないようにしています。

ステップ3:定番アイテムもプチプラを買う

整理収納レッスンでお客さまのお宅に伺うと、高かったから、ブランド品だからという理由だけで、何年も着ていない服を持ち続けている方が多くいらっしゃいます。筆者は、価格が高すぎない、着なくなったら潔く買い替えることのできる服を買うようにしています。

流行に左右されないと思われている定番のアイテムも、トレンドの流れに合わせて、デザインやシルエットが変化します。また、自分の体型も年齢とともに変化します。「なんかしっくりこない」と感じたら、その服は1軍ではありません。プチプラなら躊躇なく買い替えができます。

ステップ4:「ちょい手入れ」をしまうまえの習慣に

厳選した1軍の服は、お手入れをして大切に着ています。筆者は、クローゼットの中にお手入れグッズを収納して、服をしまう前にササッとお手入れをしています。このひと手間で、朝に慌てることがありません。

ブラシをかけたり、シミやヨレをチェックしたり。服のコンディションがいいと、外出先でも自信を持って、堂々としていられますよね。

クローゼットの収納で大切なのは、持つ服の量を自分で把握し、手入れのできる量にとどめること。たくさんの服を持っていると、そのぶん管理に手間と時間がかかります。忙しい人ほど服は少なく、きちんと管理することをおすすめします。