60代、老後の夫婦ふたり旅。「キャンピングカー」で75万円も費用が安くすんだ
健康な今から老後のことを考えてみませんか? お金をかけなくても豊かな暮らしをしている人にクローズアップ。現在は夫と社会人の末息子、猫5匹と暮らす主婦でグラスサンドアーティストの岡本恵子さん(65歳)は、キャンピングカーで旅行をするのが現在の楽しみだそう。「老後を楽しむヒント」を紹介します。
夫の退職金で買ったキャンピングカーで全国各地へ
インドア派の恵子さんとアウトドア派の夫、双方が満足できる旅の道具が、キャンピングカーでした。出かけるときは薬と療法食が欠かせない猫のモカ君を連れて。普通の旅行より劇的に経済的です。
「なんといっても、全国に友達ができたのがうれしいです」
岡本家の車はこれ1台。ご主人のアルバイト先への通勤にも買い物にも利用します。
「トイレも冷蔵庫も簡単なキッチンもついていて快適そのもの。もちろんモカのためのコーナーもつくってあります。昔からおしゃれやブランド品には一切興味のなかった私たち、お金はもっぱら旅のために貯めています」
キャンピングカーの内部。後部には常設のベッドもあり、移動中ものびのび。モカ君は車酔いもせず、すっかり慣れたものです。
2023年の夏はひと月近く北海道を巡ってきました!
航空券・乗車券が不要、宿の予約も不要! 自由に移動できるのがキャンピングカーの魅力です。車内にはモカ君用のトイレやお皿、窓には脱走防止の柵も。2023年の夏はなんと、26日間もかけて北海道を巡ってきました。
大人2人と猫1匹、26日間の旅の費用は…
<キャンピングカーを利用した場合…>
・フェリー往路(ペット同伴部屋)/大洗-苫小牧…7万6850円
・フェリー帰路/函館-大間(青森)…1万4800円
・ガソリン代・高速代…約15万円
・日帰り温泉、コインランドリー…約2万円
・キャンプ場やRVパーク利用料…6500円
合計約26万8150円
<同様の旅を飛行機・レンタカー利用、ホテル泊した場合…>
・往復航空券…約20万円(AIR DO 羽田⇔新千歳 2名利用)
・レンタカー…約20万円(コンパクトSUV 新千歳空港で借・返)
・宿泊…62万5000円(一泊2万5000円のツインルーム25泊分)
合計約102万5000円
その差額...なんと75万6850円!
航空券、宿泊費などは時期により変動します。食費やお土産代はいずれも変わらないものとして除外
キャンピングカーなら、いざというときにも、家族が安心して一緒に過ごせます。
「猫たちを連れて避難所に行くのは無理だと思っていますので、この車が避難所。自宅の玄関にもっとも近い部屋には、いざというときすぐ持ち出せるように、インスタント食品や水などの備蓄食料を置いています」
『ゆとりある日々を過ごしている人の素敵なお金の使い方 2024年度版』(扶桑社ムック)では、今回紹介した以外にも、自分らしいお金の使い方で幸せに暮らしている人たちを紹介。そのほか、年金のもらい方、老後の安心な住まいなど、プロのアドバイスも満載です。