整理収納の達人の家はムダなものがなく、すっきりしているイメージですよね。「そんなことはなく、じつはストックしているアイテムがたくさんあるんです」と、ESSEフレンズエディターの整理収納コンサルタント・奥田明子(50代)さんは話します。今回は、「それでもストックする日用品・食品アイテム」の選び方とその収納方法について紹介します。

日用品ストックは買い物頻度を減らし収納もラクに

今から10年ほど前、40歳のときに家にある日用品のリストをつくってみた筆者。

【写真】管理がラク!食品ストック収納術

洗濯用洗剤、掃除用洗剤、ヘアケア用品、デンタルケア、ゴミ袋、ティッシュ、キッチンペーパーなど…膨大な種類のリストができあがり、驚きました。

そこから日用品の見直しを決意。柔軟剤は2種類から1種類に、柔軟剤をやめてみたりと、試行錯誤しながら今に至ります。

日用品の見直しをした今は、買うものがほぼ決まっています。種類が変わることもほぼないので、つめ替え用は大容量を購入し、買い物の頻度を減らしてラクするように。

最近、トイレットペーパーを3倍巻きタイプにしたところ、ロールの取り替えがぐっと減りました。ものの選び方で自分の暮らしがラクになることを実感した瞬間です。ストック方法は、パッケージから出してトイレのつっぱり棚に並べて置いています。ボックスに入れる「見せない収納」もすてきですが、50代になった私は見た目よりも効率重視。

 

つめ替え用の洗剤やシャンプーは洗面台下にストック。トイレットペーパーもですが、「使用する場所の近くに、取り出しやすい形」でストック収納しています。

ネット購入を試してわかった「自分にとっての便利さ」

ちなみに、アイテムの見直しのあとに買い物方法を見直そうと思い、ネットでの購入を試してみました。洗剤など重いものを持たなくていい、重さを気にせずまとめて購入できるので買い物の回数が少なくてすむなど、たしかに便利だなと感じました。

ただ、わが家の場合は駅からの帰り道にドラッグストアがあるため、ちょっとしたものはそちらで購入することが可能。必要なときに必要なものが購入できる手軽さの方が合っていたようで、現在は近所でパパっと買ってしまうことが多いです。ネットで購入してみて、「自分にとっての便利さ」がわかった気がしました。

食品ストック選びの基準は「お助けアイテム」かどうか

日用品同様、食品のストック品も試行錯誤をしながら今の形に至っています。

ストックしているものは、おもに買い物に行けなかったときに助けてくれる便利アイテムたち。生協のツナ缶やコーン、鮭をほぐしたものなどは家族も好きで、冷蔵庫に食材が少ないときでもこれらがあれば焦ることはありません。私にとって、お守りのような存在です。

パントリーなしの家庭は、ざっくり収納がちょうどいい

食品の収納に関して、わが家にはパントリーのような大きな収納はありません。なので、食器棚の一部とスチールラックに分けて収納しています。

缶づめやビンもの、レトルトパウチなど大まかに分類して無印良品のファイルボックスにそのままイン。消費期限が近いものがないかとときどき見直しますが、基本はほったらかし。このくらいの適当さ、ざっくり加減が私にはぴったりでした。

今回はわが家の日用品・食品のストック品の選び方とその収納方法を紹介しましたが、年を重ねるにつれて、少しずつアップデートしていくはず。もののもち方はご家庭によってそれぞれなので、皆さんも自分に合った方法を探してみてくださいね。