53歳で夫が急逝し、およそ20年間ひとり暮らしを続ける料理家の足立洋子さん(72歳)。気力や体力ががくっと衰えたという「70代の壁」に直面しながらも、日々を明るく前向きに過ごしています。そんな足立さんが自分がご機嫌になるための毎日の工夫を1冊にまとめた書籍『さあ、なに食べよう? 70代の台所』(扶桑社刊)より、1日のルーティンを紹介します。

6:30 朝起きて最初にするのは、体重を測ること

起床後は洗面所に向かい、体重を量るのが日課。着替えて洗面、軽くスキンケア。ベッドメイクをして寝室をきれいな状態に整えておきます。

【写真】家事や仕事は午前中のうちに

白湯用の水をレンジで温める間に、日めくりカレンダーの今日の格言を音読。耳の痛い話
には「はいはい♡」と苦笑い。その後、趣味として電気とガスのメーターの数値を記録。

8:15 朝食はパンが定番

朝はパン派。フレンチトーストやブリオッシュ、オープンサンドに、サラダやヨーグルトを。

●外で仕事がある日はお弁当づくり

仕事で出かけるときは、お弁当を持参。大半は残り物のおかずですが、朝に魚を焼いて入れることも。

9:00 家事や家での仕事に集中

頭が冴える午前中に、パソコン仕事などを集中的に行います。洗濯は2〜3日に一度、掃除は月曜日に、アイロンは土曜日に1週間分を。

●撮影の仕事があるときは

雑誌や書籍などの料理撮影では、一日に20品もの料理をつくる場合も。下準備を万全にしておき、効率よく進めます。

12:00 簡単な昼食をとって夜のスープの仕込みを

ご飯は冷凍庫から、おかずは冷蔵庫から、あらかじめ用意したものを取り出します。ともに温めれば瞬時に昼食が完成。ちなみに、米は4合分を一気に炊くことにしています。そのとき食べる分以外は、小分け(1食約180g)にして冷凍保存に。

「このところ、どうも野菜不足」。そんなときはスープがいちばん。昼に野菜スープを仕込めば、夜にはいい具合に煮えています。翌日は牛乳を加えてミキサーにかけ、ポタージュにする予定。

13:00 昼寝をしてひと休み

昼食を片づけたら、ちょっとひと休み。ソファで横になってお昼寝することも。たまに「気がつくと夕方」なんてことも(汗)。

14:00 残っている仕事や家事をこなす

忙しい時期は、引き続きパソコンで仕事を再開。余裕があるときは、インスタグラムを更新したり。

●ゲームをする日も

四字熟語、クロスワードなど、スマホゲームにハマっています。

前日に洗濯し、室内に干していた洗濯物が乾いていたら、畳んでタンスにしまいます。仕事中は座りっぱなしにならないように、アップルウォッチを見ながら、1時間に1回は立ち上がるなど、軽い運動を忘れません。

17:00 夕食は「主食なし」が基本

主食は一日に2食しか食べないようにしているので、夜はお肉を焼いたり、つくっておいたスープを温め直す程度。食後は片づけのあと、台所の床を水拭き。玄関の靴を拭き、サンダル1足以外はしまって、一日の締めくくりとします。

19:30 入浴後、丁寧にスキンケアを

入浴後、お風呂の掃除もその流れで済ませたら、真っ先にまつ毛美容液を塗ります。継続すれば変化することがわかってから、顔のマッサージも欠かしません。くたびれてどうしようもない日は、台所の片づけもそこそこに、入浴だけは済ませて早々にベッドに潜り込むことも。

21:00 就寝までのんびり過ごす

テレビを観たり、スマホゲームをしたり、のんびり過ごします。頭が働かないので、仕事はメールの返信ぐらいに。

23:00 就寝前に漢方を飲む

「私の場合、病院で処方された便秘薬はどれも効きませんでした。そこで、漢方医に相談してみたら、これが正解」。処方してもらった漢方薬3種を飲んでから、就寝。

『柏木由紀子ファッションクローゼット』(扶桑社刊)など、寝室には大好きな本を。