新居の照明計画は、家事や子育てのしやすさにも大きくかかわってきます。自宅をスケルトンリフォームした日刊住まいライターが、リビングとキッチン、廊下&玄関の照明設備についてレポート。調光や調色、人感センサーなど、便利な機能についても紹介。

リフォーム時、ライフスタイルを念頭に照明プランを検討

わが家は30代夫婦と3歳の女の子の3人家族。1年前に祖父母が住んでいた築45年の平屋を、スケルトンリフォームして暮らしています。

リフォーム時、どこにどんな照明器具をつけるか、夫婦でかなり悩みました。選んだライトの明るさや色味で、部屋の雰囲気が大きく変わると思ったからです。

見た目や雰囲気を優先したいとはいえ、共働きで子育て中の私たちにとっては、実用性も重視したいところ。そこで、わが家のライフスタイルに合った照明を検討しようと、メーカーの担当者に相談に乗ってもらいながら、照明器具を選びました。

結果、以前より家事や子育てがラクになったと感じています。さっそく実際に選んだ照明器具と、その理由をお話しします。

畳スペースがあるリビングはまぶしくないシーリングライトに

リビングの照明はシーリングライトを採用。雰囲気重視であればダウンライトの方が一般的です。メーカーからも、ダウンライトを提案されました。

しかし、先に家を建てた知り合いから「真下からダウンライトを見ると、結構まぶしい」という話を耳にしていたこともあり、ダウンライトの採用を悩んでいました。

リビングには3畳の畳スペースを設置しています。これまで畳生活が基本だったので、そこで横になってくつろいだり、子どものお世話スペースにしたりするのを、想定していました。

ごろごろしたり、オムツ替えをしたりする生活をイメージすると、シーリングの方がストレスなく過ごせると思ったのです。

そこでメーカーにも相談し、実際にライトのサンプルなども見て、木枠のあるシーリングライトに。つけてみると雰囲気もよく違和感はありません。そのときどきのシーンに応じて、調光や調色ができるものを採用したのも、よかったと思っています。

 

キッチンのダウンライトは温白色と昼白色の組み合わせて

キッチンのダウンライトでは、色味の工夫で快適さを手に入れました。

メーカーで選べるライトの色味は「電球色」「温白色」「昼白色」の3つ。リビングと同空間にあるキッチンなので、くつろげる雰囲気がありつつ調理作業もしやすいという、温白色を選択しました。

暗さを心配していた筆者に対し、メーカーの担当者がシンクの上だけ、昼白色にする案を提案してくれました。おかげで作業しやすいキッチンになり、家事のストレスも軽減!

廊下と玄関ホールは夜中のトイレもまぶしくない調光式に

子どもが小さいため、夜中のトイレなどで起きることも考え、廊下から玄関ホールのダウンライトを追加料金で調光タイプに変更。

寝るときには、最小の光に設定して電気を消しておきます。そうすれば夜、トイレに起きたときに電気をつけても、明るすぎて目が覚めてしまうこともありません。実際に夜中にトイレや夜泣きで起きたとき、薄暗い状態で廊下の行き来ができるのは、個人的に満足ポイントです。

ちなみに、寝室や子ども部屋には、以前の住まいで使用していたライトをそのまま使用。こちらも調光・調色可能なシーリングライトなので、勉強から入眠まで幅広く対応できるようになっています。

 

玄関ライトはセンサーつきを採用し帰宅時もスムーズ

共働きのため、早くても帰りは6時過ぎになってしまいます。とくに冬場は暗いので、そんななか鍵穴を探して開錠し、玄関のスイッチを探してようやく明るくなるのは、毎日のストレスになるはずです。

そう思って、玄関ポーチと内玄関のライトはセンサーつきのものを採用(マルで囲んだ場所)。玄関ポーチは、明るさセンサーつきに。外が暗くなると自動点灯します。内玄関は、人感センサータイプで、扉をあけるとぱっと点灯してくれます。

住んでみてわかったちょっと惜しいと感じるポイント

暮らしてみて気づいた、少し惜しいと感じるポイントもあります。

●廊下の調光ライトはスイッチの場所がやや不便

ポーチと内玄関はセンサーライトにしたことで、玄関にスイッチがなくなりすっきり。これはいいのですが、廊下の電気を消し忘れて靴を履いてしまうと、そこにはスイッチがありません。また靴を脱いで消しに行かなければならず、やや後悔ポイントに。

●リビングに使っていないダウンライトがある

リビングの一角に、希望してダウンライトをつけました。いずれは筆者のデスクを置こうかと思ったからです。しかし、そこにテレビやエアコンを設置してしまい、現在はほぼ使っていない現状。今考えると、つけなくてもよかったと感じています。

この2つの場所以外はかなり満足。見た目や雰囲気だけでなく、家事や子育てなど、ライフスタイルに合わせて、照明設備を検討したことで、快適に暮らすことができています。