相次ぐ値上げによって、家計管理もひと苦労。そこで今回は、元銀行員でFP2級の資格をもつ谷ノ内真帆子さんが、日常生活で取り入れている節約術を教えてくれました。

物価高で見直した5つの「節約術」

物価高により、経済的な負担が大きくなっていると感じている方も多いのでは? 筆者自身も物価の上昇による生活費の増加を実感。とくに食費や日常の支出が気になり始め、家計を見直す必要性を感じました。

そこで、日々の生活を工夫して節約する方法を模索。今回はその経験を踏まえながら、物価高に負けない節約方法を紹介します。

見直し1:食費の節約が効果的

最初に筆者が取り組んだのは、食費の節約。食費は家計の大きな割合を占めるため、効果的なものが求められます。そこで、まずはスーパーでの買い物を「週に1度のまとめ買い」にきり替え。これにより、衝動買いを防ぎ、予算内で食材を購入できるようになりました。

また、食材の保存方法にひと工夫。冷凍保存や真空パックなどを利用し、食材の鮮度を保ちながら無駄を減らしました。

食材の安売りや特売日を活用して賢く買い物をすることも重要! 買い物前にチラシをチェックし、お得な商品を購入することで、食費の節約につながります。

見直し2:日常の支出の見直しは定期的に

日常生活での支出も見直すことで節約効果を高めることができます。

次に筆者が取り組んだのは、日常の支出の見直しです。まずは公共料金の節約に取り組みました。節水や節電の習慣を身につけることで、水道光熱費を抑えることに成功。

また、通信費や娯楽費、保険料などの固定費に目を向けることも大切です。定期的に契約内容を確認し、必要のないサービスを解約することで、無駄な支出を減らすことができます。

見直し3:手軽な家計簿アプリを活用

家計簿をつけることも節約の重要なポイント。支出の傾向やムダな出費を把握し、無駄な支出を減らすことができます。手書きで書いていくのは少しおっくうという方でも、家計簿アプリを利用することで、手軽に始められます。

支出をカテゴリーごとに分類し、どの項目にお金を使っているのかを把握することで、節約につなげることができます。

見直し4:節約生活の工夫やアイデア

日常生活のさまざまなシーンにも、節約するための工夫の余地があります。たとえば、外食を減らして家で料理をすることや、持ち歩き用の水筒を使って外出時に飲料代を節約することなどが挙げられます。

また、買い物をする際には、安い商品やセール品を選ぶだけでなく、品質や耐久性も考慮し、コストパフォーマンスのよい商品を選ぶようにしました。

さらに、リサイクルショップやフリマアプリを活用して、不要な物品を売却することも節約につながります。

見直し5:モチベーションの維持が大切

節約生活を続けるためには、モチベーションの維持も重要。定期的に家計簿を振り返り、節約の成果を確認し、目標を達成することで、モチベーションを維持できます。

また、節約した分を貯金や将来の投資に回すことも励みに。目標達成やその成果を家族や友人と共有することで、節約の努力が報われたという実感を得ることができます。

物価の上昇に負けないためには、日々の節約意識が重要。食費や日常の支出の見直し、家計簿の活用、節約生活の工夫、モチベーションの維持など、さまざまな方法がありますが、自分に合った方法を見つけて継続することが大切ですよ。無理しない節約で、物価高を乗りきりましょう!