井上尚弥はタパレスに「3倍近い差をつけた」 米データ会社が示したモンスターの“圧倒的な数値”
タパレスを寄せ付けない強さを披露した井上。完全勝利を、その傷のない表情が物語っている(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext
“モンスター”の驚異的な強さを示す数値が示された。
12月26日、ボクシングWBC&WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(大橋)は、WBA&IBF同級王者マーロン・タパレス(フィリピン)との4団体王座統一戦を行い(東京・有明アリーナ)、10回1分2秒でKO勝ち。今年7月のテレンス・クロフォード(米国)に続き史上2人目&史上最速となる「2階級4団体統一」を成し遂げた。
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井上は第4ラウンドに顔面へ左フックでクリーンヒットさせると、ロープ際で追い詰めて連打を浴びせてダウンを奪取。その後はタフなタパレスに決定打を叩き込めずにいたが、主導権は相手に渡すことなく、第10ラウンドでは、右ストレートを炸裂させてKO勝利をもぎ取った。
歴史的な快挙がかかったこの一戦で、圧巻の強さを見せつけた井上。モンスターの強さは数値にも表れているようだ。米データ分析会社『CompuBox』は公式のX(旧Twitterアカウント)を更新し、タパレスとの試合で井上が記録したデータを公表した。
同会社は井上の計401発のパンチを放ち、146発(そのうちボディーが39発)がヒット、タパレスは計310発のパンチを放ち、52発(そのうちボディーが17発)を記録したことを紹介し、「タパレスの3倍近い差をつけて上回った」とコメントした。
また、パワーパンチの数でもタパレスは計220発でわずか43発(そのうちボディーが14発)に対して、井上は計263発を放ち、114発(そのうちボディーが38発)を記録し、大きく上回った。相手を仕留めきれず、珍しく苦戦したという声も上がっていたが、データ上ではタパレスを凌駕しており“圧勝”だったと言えるだろう。
ビッグマッチでも相手を圧倒し、またしても偉業を成し遂げた井上。凄まじい強さはしっかりと数値に表れていた。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]