難しい技術は一切必要なし。まっすぐ縫うだけ、四角い布を縫い合わせるだけ…。初心者でも簡単につくれると人気の布小物作家・石川ゆみさんに、シンプルでおしゃれな布小物のつくり方を教えてもらいました。

好評発売中の『増補改訂版 シンプルな生地でつくるバッグと雑貨』(扶桑社刊)より、今回は、ウールのミニバッグのつくり方です。

直線縫いで簡単!ウールのミニバッグのつくり方

秋から冬にかけて、ウールの生地が生地屋さんの店頭にたくさん並びます。温かみがあり、これからの季節にぴったりの生地。ほかにはない独特の色や質感に、気持ちもなごみます。

やわらかなウールの生地は、伸びやすく生地自体も少し重いので、小さめのバッグづくりにおすすめです。コットンなどで内袋をつけると、丈夫な仕上がりに。

生地屋さんに行くと、布で四季の移り変わりを感じることがよくあります。心や体のリセット効果もあるかもしれませんね。

●ウールのミニバッグのつくり方

【材料(1個分)】

表袋:茶色のウールチェック柄布(縦50×横32cm) 1枚 内袋:生成りのコットン(縦50×横32cm) 1枚 持ち手:茶色のウールチェック柄布(縦40×横15cm) 1枚

【でき上がりサイズ】

縦24×横30cm

持ち手のサイズは含みません

【つくり方】

(1) 表袋用の茶色のウールチェック柄布と、内袋用の生成りのコットンを、それぞれ中表に二つ折りし、底の左右の角を図のようにカットする。

(2) 1cmの縫いしろで両脇を縫う。内袋は、返し口を8cm残して縫う。表袋を表に返す。

(3) 持ち手用の茶色のウールチェック柄布を中表に二つ折りする。端を0.5cmの縫いしろで縫う。表に返し、縫いしろを中央にずらす。

(4) 内袋の中に表袋を入れるようにして図のように中表に重ねる。その際、持ち手を両脇にはさむ。1cmの縫いしろで口を縫う。

(5) 返し口から表に返して、返し口をまつり、内袋を表袋の中にしまう。

月刊誌『ESSE』での連載をまとめた、石川ゆみさんの簡単につくれるバッグと雑貨の本が、本のサイズもページ数もアップして復刊。新たな作品と、生地選びから現在のアトリエでの制作の様子などを撮りおろし、文字もつくり方も大きく、読みやすくなりました。

リネンやコットンを中心としたシンプルな生地でつくる約40点のバッグと雑貨の作品とつくり方を掲載しています。石川ゆみさんの『増補改訂版 シンプルな生地でつくるバッグと雑貨』(扶桑社刊)は、好評発売中です。