by Sergiy Galyonkin

Epic Gamesのティム・スウィーニーCEOが、映画やテレビ、自動車などの非ゲーム開発者向けにUnreal Engineの価格を調整していると述べました。スウィーニーCEOは「まだ正式に発表していませんが、透明性の観点からあらかじめ簡単にお知らせしておきたいと考えました」と伝えています。

Epic is changing Unreal Engine’s pricing for non-game developers - The Verge

https://www.theverge.com/2023/10/5/23905082/epic-unreal-engine-pricing-change-film-automotive



Steam Spy creator Sergiy Galyonkin leaves Epic Games after nearly 8 years Game World Observer

https://gameworldobserver.com/2023/10/04/unreal-engine-pricing-changes-2024-non-game-devs-details

スウィーニーCEOは、ゲーム開発者以外を対象としたUnreal Engineのライセンスモデルが、1シート=1ライセンスのシートベースの「エンタープライズ」モデルに移行すると述べました。もともと映画やテレビ番組などを含む商業プロジェクトの場合はEpic Gamesにロイヤリティを支払うことなく無料で使用することができたのですが、これが有料に移行する模様。

この変更は2024年からで、異常に高価になることも安価になることもなく、Photoshopのような(サブスクリプションの)ソフトウェアになるだろうとスウィーニーCEOは付け加えています。





Unreal Engineを使用しているゲーム開発者は影響を受けず、引き続き無料またはロイヤリティモデルに基づくライセンス料を支払うことで使用可能です。

スウィーニーCEOは、教育関係者や学生は引き続きUnreal Engineを無料で使用できること、商業プロジェクトに最低収益基準を設けることを明らかにしました。





この情報はEpic Gamesのイベント「Unreal Fest」で発表されたもの。このイベントに登壇したスウィーニーCEOは「2014年に現在の5%の収益分配モデルを導入して以来、我が社がロイヤリティに関して交わした唯一の議論は、ロイヤリティを引き下げる可能性に関するものだけでした」と指摘し、これまで値上げの道は見据えてこなかったとの点を強調しています。

同イベントでは、Epic Gamesが全従業員の16%を解雇した点についても触れられました。スウィーニーCEOはこの点について「財務上の問題に直面していることに気づき、問題を解決するために迅速に行動する必要がありました」と指摘しました。加えて、レイオフの影響を受けたのはUnreal Engineエンジニアリングチームの3%とビジネス、セールス、マーケティングチームの30%だったと述べ、レイオフは必要だったとしつつ、「私たちの活動すべてに影響を与えるでしょう。残念でした」と語りました。