国産セダンはダサい!?

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現在の人気が高い車種といえば、SUVやミニバンです。中でも若い世代に人気が高いのはSUVで、その人気に押されて自動車メーカーからセダンのラインナップは少なくなっています。 

たくさんの人から支持を受け人気がありますが、いつか人気は移り変わるものです。だからと言って国産セダンがダサいとは限りません。 

セダンはダサいかといえば、スポーツカー好きな一定層のユーザーからは「そんなことはない」という声があります。スポーツセダンは、パワフルなエンジン性能で加速感を体感することも可能です。なんといっても流麗なスタイルは他にはないカッコ良さも兼ね備えているのです。

人気が下火の今だからこそ、中古車で好きなようにチューニングして乗ることも可能。車の作り方で大きく変わってしまうセダンですが、「カッコいい」を目標にしてみてはいかがでしょうか。

【現行】おすすめ国産セダン5選

最近では数少なくなっている現行車のセダンの中から、厳選してご紹介していきます。 

5位:マツダ MAZDA 3 SEDAN 4位:レクサス IS 3位:トヨタ カムリ 2位:トヨタ プリウス 1位:トヨタ カローラ

■第5位 マツダ MAZDA 3 SEDAN

日本の道路事情にマッチしたセダンといえば、MAZDA 3 SEDANです。「引き算の美学」といわれるMAZDA3のデザインは、ボディ曲面に凹凸のあるキャラクターラインを採用せず、繊細な光の美しさを追求したマツダらしさが溢れています。

インテリアはつなぎ目や凹凸を少なくしたシンプルなデザインで、シックに仕上げられました。インパネの仕切りに線を無くすことですっきりとした印象を与え、視覚的にも落ち着きが感じられるでしょう。左右対称にレイアウトされた運転席は、「疲れない」ことを優先して考えられており、クラス水準を上回る快適さを得れます。

■第4位 レクサス IS

レクサスISは「Intelligent Sport Sedan(インテリジェントスポーツセダン)」の略称を表しています。2013年に現行車となり、スポーツセダンの象徴として開発されました。2020年のマイナーチェンジでは、世界各地で走り込みを行ったほか、2019年に愛知県豊田市に誕生した「トヨタテクニカルセンター下山」で高次元の車両性能の造り込みが行われています。

路面状況や走行時の状況に応じたチューニングを行い、ドライバーに忠実な操縦性を徹底的に追求。その結果として走行性能は、気持ちいい運転というものを進化させました。ワイドアンドロ―なエクステリアは、俊敏と挑発的をコンセプトにしてアグレッシブなデザイン性を採用しており、抑揚のある新しいISを誕生させています。

■第3位 トヨタ カムリ

北米で支持を得ているカムリは、国内でも長い歴史と根強い人気を誇る一台です。1980年に誕生し、40年以上もラインナップし続けています。その昔はセリカの4ドアセダンとして位置づけられていました。そして15代目クラウンよりも広いという特徴がポイントです。というのも全長はクラウンの方が長いですが、前輪駆動のカムリは室内が広く、クラウンを凌ぐ広さが魅力となっています。

海外でも人気のあるカムリのエクステリアは、華やかで気品のあるデザイン性を持ち、スポーティーで力強さも感じることのできるWSがラインナップしていることではないでしょうか。2000年には高級車路線へとシフトして、インテリアも質感にこだわった快適な空間を演出しています。 

■第2位 トヨタ プリウス

Z(PHEV・2WD)(マスタード)<オプション装着車>

1997年に世界初ハイブリッドとして誕生し、時代の先駆者となってきたプリウスは、2023年1月にフルモデルチェンジを行い現行で5代目を迎えました。特徴的なのは大きく変化したスタイリングにあるでしょう。デザインコンセプトとなっている「モノフォルムシルエット」は、実は2代目以降に継承されているものです。 

フロントフードからフロントウインドウまでが直線でつながり、テールゲートまでなだらかなラインを描いているシルエットはすっきりとした印象を与えています。今までにないスポーティーさは、プラットフォームの低重心化と19インチの大径タイヤの採用によるものです。ハンマーヘッドモチーフを際立たせたヘッドランプの採用は、新たなトレンドになっていくでしょう。

■第1位 トヨタ カローラ

初代誕生の1966年以来、長年支持を得てきたカローラは、世界販売台数でギネス世界記録を樹立した過去を持っています。累計販売台数は5,000万台を超えました。2019年に12代目の現行車となり、2022年には新たなエンジンの採用により、1.8Lから1.5Lへとダウンサイジングされています。

ワイドで低重心なエクステリアは、スポーティーさも感じることができ、LEDを使用した切れ長なヘッドランプのデザイン性は精悍な表情を強調しているようです。なんといっても全長4,495mm、全幅1,745mmと日本の道路でも使いやすいサイズ感が嬉しいもの。次世代ハイブリッドの採用や、足回りの進化によって伸びのある加速と気持ちいい走り実現してくれます。

【中古】おすすめの国産セダン5選

中古車市場ではさまざまなセダンが販売されているので、選択の幅が広がるでしょう。それぞれに特徴のある車種が多いので、自分の好みに合った一台が見つかるのではないでしょうか。

5位:スバル レガシィ B4 4位:トヨタ プリウス PHEV 3位:レクサス GS 2位:日産 スカイライン 1位:トヨタ クラウン アスリート ハイブリッド

■第5位 スバル レガシィ B4

レガシィの3代目が誕生した1998年に、新たにスポーツグレードのみの設定として誕生したミドルセダンがB4です。水平対向エンジンに連結される車軸の長さが左右対称に構成されたことで、優れた重量バランスを発揮しています。

中古車の狙い目としては、2014年に誕生したレガシィ6代目です。ターボエンジンやマニュアルトランスミッションは廃止されているので、スペックは劣りますが、滑らかな加速が楽しめるでしょう。

■第4位 トヨタ プリウス PHEV

2022年11月に5代目のプリウスが誕生。新型のプリウスはエクステリアが大きく変更され、走行性能、燃費性能はもちろんこと、安全性能や装備を充実させています。

そこで燃費性能に優れたセダンに先ずは乗ってみたいと考えている人におすすめなのが2015年に発売された4代目プリウスPHEVです。「スタイルが変更された結果、全高が低くなり、居住性や乗降性が長けているのは4代目」というレビューもあります。また燃費性能は大幅に向上していない点から、PHEVの良さとセダンを知るための車としておすすめです。

■第3位 レクサス GS

2020年に生産が終了したレクサスGSは、レクサスブランドの中でもグランドツーリングセダンとしての高級感と、高い走行性能を与えられていました。特徴的なスピンドルグリルは、4代目GSに初めて採用されたキャラクターアイコンで、レクサスブランドを象徴する大きな存在感を与えています。

おすすめは450hで3.5LV6エンジンを搭載したハイブリッドシステムです。走行性能と燃費性能を両立させたエンジンは、V8エンジンに匹敵するパワーを実現しました。ボディサイズやラゲッジなどの使い勝手の良さも兼ね備えています。

■第2位 日産 スカイライン

日産史上で最も長い歴史を持つスカイラインが誕生した1957年以来、正統派セダンとして支持を集め、「ハコスカ」「ケンメリ」などの愛称を持つモデルもあります。また3代目で誕生した「GT-R」が8代目で復活。現在でも中古車市場では高額で販売されるほどの人気車種になりました。

ルノーの傘下となり、スカイラインは直列6気筒からV型6気筒へ変更。2013年から現行の13代目を迎えていますが、中古車としておすすめは、2019年に誕生した400Rです。新開発されたパワフルなエンジン性能や、スポーティーなフットワークとハンドリングはスカイラインの真骨頂といえるでしょう。

■第1位 トヨタ クラウン アスリート ハイブリッド

クラウンはといえば、トヨタを代表するセダンであり、日本純国産設計車として1955年に誕生しました。その長い歴史の中で、2008年13代目でロイヤルとアスリートにハイブリッドモデルが加わっています。

若返りが図られたスポーティーなエクステリア並びに、質感の高いインテリアは素材にこだわった質感が活かされているようです。新たなプラットフォームが開発され、低重心となっています。また小回りが効いて、運転がしやすいのが特徴です。おすすめグレードは「アスリートG」。最上級グレードだけに装備が充実しており、セダンならではの高級感が楽しめる一台です。

国産セダンの選び方

トヨタ 16代目クラウン セダン(プロトタイプ)

国産のセダンを選択するという場合、車の購入時に考えたいポイントと重なる部分を頭に入れておきましょう。加えてセダンというボディタイプだからこその選び方のポイントをご紹介していきます。

■予算から選ぶ

セダンの購入にどれくらいの予算を使用することができるのかを決めておくことは重要です。新車の場合は特に欲しいと思っている機能をどんどんプラスしていくと、本体価格から数十万円の費用が加算されます。

また購入後のランニングコストについても調べておくと出費についてのイメージがしやすくなるでしょう。購入後の維持費が大きな負担にならないように注意してください。

■大きさから選ぶ

セダンのボディサイズは大まかにS・M・Lと分かれています。

ボディサイズ 全長(mm) 全幅(mm) 全高(mm) Sサイズ 4,360~4,595 1,695~1,730 1,430~1,505 Mサイズ 4,850~4,860 1,740~1,840 1,450~1,510 Lサイズ 4,850~5,210 1,800~1,875 1,460~1,545

Sサイズは、セダンの中で最も小さくて、小回りが効いて狭い道でも楽に運転できるのが特徴です。日常使いにはおすすめのサイズ感といえるでしょう。価格も低く排気量も小さめなのでコストパフォーマンスの高い車です。 

Mサイズは、Sサイズより室内にゆとりが生まれ、デザイン性が高く、スポーツタイプなども選択できるのが特徴です。そのためさまざまなユーザーに支持されています。

大型セダンといわれるLサイズは、運転席からのアイポイントは低いため、扱いづらいと感じることもあるかもしれません。しかし大型だからこその安定感と乗り心地が魅力です。

■仕様と性能から選ぶ

スッキリとしたスマートな3ボックスのエクステリアは、セダンの大きな魅力のひとつです。エンジンルームと居住空間、そしてラゲッジスペースの3つに分かれたスタイルは低重心で、流線型のボディは横風の影響を受けにくく安定しています。 

後席とラゲッジの間には隔壁や骨格があるのでボディ剛性も向上します。また隔壁にはノイズを遮断する役割もあり、静粛性を高めました。3ボックスに分かれた車体は、エンジンルームも十分な広さを確保しており、パワフルなエンジンを搭載することが可能です。

特に中古車市場では、高級モデルが多くなっていることからおすすめできます。SUVやミニバンに人気の集まる昨今では、セダンは値引き幅も大きくお買い得な車といえるでしょう。

・好きな車種から選ぶのもアリ

マツダからはMAZDA3やMAZDA6にはセダンの設定があります。エレガントなスタイルは、他のメーカーにはない魅力です。またインテリアの美しさにも定評があり、車内ではくつろぎのひと時が過ごせるのではないでしょうか。

購入後にカスタムを考えているなら、カスタムパーツが豊富な車種を選ぶという手段もあります。どんな理由でも自分が好きな車を選ぶと後悔は少なくなるでしょう。