◆国内女子プロツアー<パナソニックオープンレディース 4月28日~4月30日 浜野ゴルフクラブ(千葉県)/ 6656ヤード・パー72>

JLPGAツアー第9戦『パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント』の最終日は、通算9アンダーで首位スタートした穴井詩と、2打差の3位タイから追走した永峰咲希がトータル10アンダーで後半戦へ。一騎打ちとなったサンデーバックナインでは、17番で再び2人が並ぶ大混戦となったが、最終18番でバーディーを奪った穴井がトータル9アンダーで優勝。今季2勝目となるツアー通算5勝目を挙げた。

シーズン複数回優勝を目指す穴井を追う永峰

 JLPGAツアー第5戦の『ヤマハレディース』で4年ぶりのツアー優勝を飾ったほか、第7戦の『KKT杯バンテリンレディス』では2位タイフィニッシュを決めるなど、今シーズン好調の穴井。

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 通算9アンダーの単独首位で最終日を迎えたが、1番パー4でいきなりボギー。1打差2位スタートの川岸史果に並ばれてしまう。

 一方、穴井に2打差の3位タイでスタートした永峰は、最終組の1つ前の組でのびのびとプレー。6番パー5で、この日最初のバーディーを奪い穴井に並ぶと、初日、2日目ともにバーディーと相性のいい8番パー5ではイーグルを奪取。6番のバーディーでスコアを戻していた穴井に1打差をつけてトーナメントリーダーに躍り出た。

 ヤマハレディースで勝った時に「(同じシーズンでの)複数回優勝はゴルフ人生でやってみたい」と語っていた穴井も、8番でこの日2つ目のバーディー。永峰と同じトータル10アンダーとし、後半戦に突入した。

最終18番までもつれた勝負を制したのは穴井

目標にあげていた同じシーズンでの複数回優勝も達成 写真:Getty Images

 後半に入り、先にプレーに波が出始めたのは、穴井の1つ前の組でプレーをする永峰。11番でボギー、12番でバーディーを取り返すも13番で再びボギー、さらには16番でもボギーを叩き、この時点で穴井とは2打差となった。

 しかし、穴井の今季2勝目が見えてきた17番パー3でドラマが。先にプレーした永峰がバーディーを奪うと、続く最終組の穴井がまさかのボギー。トータル9アンダーで2人が並ぶ熱い展開となった。

 そして迎えた最終18番パー5。永峰がパーでホールアウトしたあと、穴井がこの日4つ目となるバーディーを決めて勝負あり。劇的なバーディーで永峰を振り切った穴井が、トータル10アンダーで今季2勝目となるツアー通算5勝目を達成した。

 なお、1打差の2位には優勝争いを盛り上げた永峰、3打差の3位には今大会で安定したプレーを見せた川岸史果が入っている。