運転の予定があっても「時間を気にせず飲酒」1割 社用車ドライバー1000人が明かした“飲酒と運転”の実態
健康総合企業のタニタ(東京都板橋区)が、「飲酒運転に関する意識調査」を実施。その結果を発表しました。
3合の飲酒で「アルコールの分解に9〜10時間程度」
調査は2023年4月4日〜5日、全国の20〜69歳の社用車ドライバー(社用車を運転することがある人)でお酒を飲む習慣がある人を対象に実施。1000人から有効回答を得ています。
まず、全回答者に「お酒を飲むときに、1回の飲酒でどのくらいの量を飲むことが多いか」を清酒に換算して聞いたところ、「1合未満」が35.3%、「1合〜2合未満」が36.3%、「2合〜3合未満」が15.1%、「3合以上」が13.3%となりました。1回で飲酒する量は、ビールであれば「中瓶(500ml)2本程度」までという人が多いようです。
「車を運転する何時間前にお酒を飲み終えることが多いか」を聞くと、最も割合が高かったのは「12時間以上前」(25.6%)でした。次いで「8時間くらい前」(19.6%)、「10時間くらい前」(19.2%)と続いています。
他方、「意識していない」と回答した人の割合は11.4%となり、全体の1割の人が「運転の予定があっても、時間を気にせずにお酒を飲んでいる」実態が明らかになりました。
日頃の飲酒量別にみてみると、飲酒量が3合以上の人では、「6時間未満」が0.8%、「6時間くらい前」が9.8%、「7時間くらい前」が5.3%、「8時間くらい前」が22.6%となっており、合計した「8時間くらい前までにお酒を飲み終える(お酒を飲んでから約8時間以内に運転する)」人の割合は38.5%となりました。
同社によると、体重が65キロの人の場合、3合の飲酒では体内のアルコールの分解に9〜10時間程度かかるといわれているとのこと。調査結果を受けて、同社は「体内のアルコールが完全に分解されるまでの時間を確保するために、車を運転する予定がある場合は、お酒を飲み終えるべき時間をあらかじめしっかり意識したり、飲酒量を抑制したりする必要があるのではないでしょうか」とコメントを寄せています。