ウォーキングに適した時間帯は?朝・昼間・夕方・夜を比較しながら解説

写真拡大 (全7枚)

ウォーキングは、歩く時間帯によって得られる効果や続けやすさに違いがあると言われています。

この記事では、ウォーキングに適した時間帯はいつなのか、朝・昼間・夕方・夜を比較しながら、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。

ウォーキングにおすすめの時間帯は「朝」

ウォーキングを行う時間帯として、特におすすめなのは朝です。まずは、朝にウォーキングをするメリット・デメリットを見ていきましょう。

【メリット】自律神経が整う

朝日を浴びながらウォーキングをすると、脳内の神経伝達物質であるセロトニンが分泌されます。

セロトニンが分泌されることで自律神経のバランスが整い、心や体をリラックスした状態にしてくれるので、気持ち良く1日をスタートさせることにもつながるのです。

また、朝日をしっかり浴びておくと、その14~16時間後に睡眠ホルモンであるメラトニンが分泌され、睡眠の質を高められるのもメリットでしょう。

【メリット】継続しやすい

残業や食事の誘いといった急な予定が入りにくい朝は、1日のうちで特にウォーキングを習慣化しやすい時間帯です。

ウォーキングを毎日継続したい人は、普段よりも少し早起きをしてウォーキングの時間を確保すると良いでしょう。

【デメリット】早起きしなければならない

朝が弱い人の場合、早起きをしてウォーキングをするのはつらいと感じるかもしれません。しかし、最初はつらくても、続けるうちに自然と体は慣れていくものです。

早寝早起きの習慣が身に付くのは生活習慣を整えることにもつながるので、最初はデメリットと感じていても、継続することでメリットに変わるかもしれません。

【デメリット】着替えやシャワーが必要

ウォーキングをすると汗をかくため、外出前に着替えやシャワーなどの手間がかかります。

朝でなければ効果がないわけではないので、「シャワーまで浴びる時間がない」という人は、ライフスタイルに取り入れやすい時間帯に歩くと良いでしょう。

「昼間」の時間帯にウォーキングをするメリット・デメリット

続いては、昼間の時間帯にウォーキングをするメリット・デメリットを紹介します。

【メリット】昼休みの時間を使える

昼間のウォーキングは、昼休みの時間を有効に使えるのがメリットです。まずは、食前や食後に10分程度歩くことを習慣にしてみてはいかがでしょうか。

「ちょっと離れたお店にランチを食べに行く」「1駅先のコンビニまで買いに行く」など、歩く目的を作るようにすると継続しやすくなります。

【メリット】血糖値の上昇を抑制できる

食後にウォーキングをすることで、血糖値の上昇を抑えやすくなるというメリットもあります。

血糖値が急激に上がると脂肪をためこみやすくなるため、ダイエット目的として昼間の時間帯にウォーキングをするなら、食前よりも食後に歩くのがおすすめです。

【デメリット】熱中症などのリスクがある

昼間の時間帯にウォーキングをする場合、季節によっては熱中症や脱水症状のリスクがあります。

気温が高く日差しが強い季節の昼間は、長時間のウォーキングを避け、短時間でもこまめな水分補給を心掛けることが大切です。

【デメリット】リラックスしにくい

昼休みを利用してウォーキングをする場合、限られた時間の中で食事とウォーキングの両方を行わなければいけません。

また、オフィス街などの人通りが多い道を歩かなければならないこともあり、のんびりとリラックスしながらウォーキングをするというのは難しいケースが多いでしょう。

「夕方」の時間帯にウォーキングをするメリット・デメリット

ここからは、夕方の時間帯にウォーキングをするメリット・デメリットについて紹介します。

【メリット】体を動かしやすい

夕方は、1日のなかで特に体が温まっている時間帯です。

適度に筋肉もほぐれているため体を動かしやすく、朝や夜に比べて無理なく歩けるというメリットがあります。

【メリット】脂肪を燃焼しやすい

脂肪を分解する成長ホルモンの分泌量は、午後から夕方の時間帯にかけて増えると言われています。

そのため、夕方の時間帯のウォーキングは脂肪を燃焼しやすく、効率良くエネルギーに変えられるので、ダイエットに効果的です。

また、夕食前に運動をすることで体の動きを活発化させる交感神経が働き、食欲を減少させる効果があるので間食を抑えることにもつながります。

【デメリット】継続するのが難しい

夕方は、習い事や残業、外食といった予定が入りやすく、ウォーキングの時間を毎日作るのが難しい時間帯です。

思ったように時間が取れず、三日坊主で終わってしまうことも考えられます。

【デメリット】人通りが多く歩きにくい

昼間と同様に、夕方の時間帯も人通りが多いため、同じ道でも朝や夜と比較すると歩きにくさを感じるかもしれません。

通勤・通学で自転車を利用する人も増えることもあり、歩きやすい道をあらかじめ探しておく必要があるでしょう。

「夜」の時間帯にウォーキングをするメリット・デメリット

最後に、夜の時間帯にウォーキングをするメリット・デメリットを見ていきましょう。

【メリット】日焼けが気にならない

日が出ている時間にウォーキングをするとなると、気になるのが紫外線です。日焼け止めやUVカット機能が備わったパーカーなどで対策することもできますが、紫外線を完全に防ぐことは難しいでしょう。

夜の時間帯は日中と比べて紫外線の量が減るため、肌を気にしている女性でもウォーキングに取り組みやすくなります。

【メリット】ストレス発散になる

ウォーキングには、リフレッシュ効果やストレス発散効果も期待できます。

1日の最後にウォーキングをすることで、その日のストレスをその日のうちに発散できるのもメリットの一つです。

【デメリット】モチベーションの維持が難しい

夜の時間帯にウォーキングをしようと決めたとしても、仕事などが忙しくて疲れてしまい、面倒になることもあるでしょう。

疲れた体でウォーキングをするとなると、モチベーションを維持するのは難しく、長続きしなかったということも起こりやすいです。

【デメリット】夜道を歩くのは怖い

夜の時間帯のウォーキングは、歩く道によっては危ないこともあります。特に女性が1人でウォーキングをする場合、人通りが少ない道は避けたほうが良いでしょう。

また、防犯グッズを持ち歩くなどの対策をするほか、夜間の歩行者は車から見えにくくなるため、再帰反射機能付きのウェアやシューズを身に着けるのもおすすめです。

ウォーキングが継続しやすい時間帯を見つけよう

ウォーキングは、朝の時間帯に行うのが特に良いとされています。

毎日朝日を浴びながらウォーキングをすることで、気持ち良く1日のスタートを切ることができるほか、比較的時間を確保しやすく、長続きしやすいというメリットもあります。

しかし、必ずしも朝の時間帯にしなければ、効果が得られないわけではありません。昼休みや夜にウォーキングをしたり、「平日は夜、休日は朝」と行う時間を決めたりと、日によって時間帯を変えるのも良いでしょう。

ライフスタイルに合わせて続けやすい時間帯を選び、まずは10分程度の短い時間からでも習慣化することを目標にしてみてください。

ウォーキングについて詳しくはこちら