米シスコは、Webex Control Hubの新機能として、「Carbon Emissions Insights」を発表した。提供開始は2023年夏を予定している。

Webex Control Hubで提供されるCarbon Emissions Insights(開発中のイメージ)

「Carbon Emissions Insights」は、組織がサステナビリティ目標を達成するのに役立つインサイトを提供する新機能。スコープ2に基づく排出量レポート、シスコ コラボレーション製品のエネルギー消費と使用状況の最適化を支援するとしている。

シスコ コラボレーション製品によるエネルギー使用や関連するCO2e(二酸化炭素換算値)を米国環境保護庁(EPA)など主要な政府機関の定める算定式に基づいて推算する。排出量の時間経過に伴う変化やサステナビリティ目標に向けた進捗を確認でき、IT管理者はWebexのOffice Hoursなどの機能を活用してエネルギー使用の削減が可能だという。

同機能はすべてのCisco Webexサービスを1つのビューで表示する「Webex Control Hub」において利用でき、デフォルトで有効化される。生成される推定値データはAPIを通してエクスポートし、顧客のサステナビリティ報告ツールに統合することが可能となっている。

シスコのセキュリティ、コラボレーション事業担当エグゼクティブ バイス プレジデント兼ゼネラル マネージャー、ジーツ パテル氏は次のように述べている。「シスコでは、より持続可能でポジティブなインパクトを世界中で生み出すことに注力しています。当社が循環型デザインの考えに基づき製品やソリューションを設計する重要な理由の一つは、お客様が環境、社会、ガバナンスの目標を達成できるよう支援するためであり、このような機能を提供するのはシスコだけです。」