TwitterのAPIエラーによりツイートで共有されているリンクが開けなくなるという障害が世界的に報告されました。この障害について、Twitterのイーロン・マスクCEOは「Twitterはとても脆いです」「最終的には完全な書き直しが必要になるかもしれません」と述べています。

Twitter API error broke the site today as Musk blames “brittle” platform | Ars Technica

https://arstechnica.com/tech-policy/2023/03/twitter-suffered-embarrassing-api-failure-apparently-breaking-all-links/

Twitter API outage blocks sign-ins, breaks most platform features

https://www.bleepingcomputer.com/news/technology/twitter-api-outage-blocks-sign-ins-breaks-most-platform-features/

How a single engineer brought down Twitter on Monday

https://www.platformer.news/p/how-a-single-engineer-brought-down

Twitter is having problems (again) and links and images appear broken | Mashable

https://mashable.com/article/twitter-links-photos-tweetdeck-down

2023年3月7日未明、Twitterで外部ウェブサイトへのリンクやツイートへのリンクが一時的に開けなくなるというアクセス障害が発生しました。

アクセス障害が発生したタイミングでURLをクリックすると、「{"errors":[{"message":"Your current API plan does not include access to this endpoint, please see https://developer.twitter.com/en/docs/twitter-api for more information","code":467}]}」というメッセージが表示されたとテクノロジーメディアのArs TechnicaやBleepingComputerが報じています。なお、メッセージ上にあるURLをクリックしても同じAPIエラーメッセージが表示されてしまうため、エラーメッセージは問題の解決に役立たなかった模様。



ページへのリンクが機能しなくなったことで、Twitter上で共有されたニュース記事やその他のウェブページが開けなくなっただけでなく、Twitterの利用規約やプライバシーポリシー、CookieポリシーといったTwitter内部のページも開けなくなりました。

この他、ツイートに埋め込まれた一部の画像が破損していたり、Twitterの公式クライアントツールであるTweetDeckが使えなくなったりといった報告も上がっています。

また、既にTwitterアカウントにログインしているブラウザではツイートを表示することができるものの、ブラウザのシークレットモードを使ったりTwitterアカウントにログインしていない状態でTwitterにアクセスしたりすると、エラーメッセージが表示されTwitterが表示できなくなっていた模様。

接続障害の報告などをまとめるDowndetectorによると、3月7日の2時頃から3時頃にかけて接続障害報告が急増しており、ピーク時には1万件超の報告が寄せられていたことがわかります。

Twitter down or not working? Current status and problems | Downdetector

https://downdetector.com/status/twitter/



障害報告を受け、Twitterの公式サポートアカウントは3月7日の2時過ぎに「現在、Twitterの一部が正常に機能していない可能性があります。内部的な変更を加えましたが、意図しない結果を招いてしまうこととなりました。現在、この問題の修正に取り組んでおり、修正され次第、新しい情報をお伝えします」とツイート。





その後、同日の3時過ぎに「これで正常に動作するはずです。いつもご利用ありがとうございます」とツイートし、問題の修正をアナウンスしました。





障害発生の報告を受けたTwitterのイーロン・マスクCEOは、「このプラットフォームはとても脆いです。(ため息)間もなく問題は修正されます」とツイート。





さらにその後、マスクCEOは「小さなAPIの変更が大きな影響をもたらしました。コードスタックは正当な理由もなく非常に脆弱です。最終的には完全な書き直しが必要になるかもしれません」とツイートし、障害の原因はTwitterのコードにあることを示唆しています。





なお、マスク氏はTwitterを買収した直後にTwitterアプリの挙動が遅すぎると批判しており、これに伴い一部のエンジニアを解雇するにまで至っています。

イーロン・マスクの「Twitterアプリが遅い」発言が間違っていると指摘したTwitter従業員が解雇される - GIGAZINE



一方で、Twitter関連の確度の高いリーク情報を取り扱うPlatformerは、問題の原因となった「小さなAPIの変更」はTwitter APIへの無料アクセスを停止するためのプロジェクトの一部であったと報じています。Twitter APIの有料化に関するプロジェクトはわずか1人のエンジニアにより進められているそうで、このエンジニアにより「基本的なTwitter APIを壊す」「悪い構成変更が行われた」と情報筋はPlatformerに語ったそうです。

TwitterがAPIの無料提供を終了へ、アカウント連携などに影響か - GIGAZINE



なお、Twitterは2023年の1月にも大規模な接続障害を起こしており、3月に入った直後にも日本を含む世界中で障害が発生したばかりでした。

Twitterで日本を含めた世界中で障害が発生、タイムラインの更新ができず「Twitterへようこそ」と表示されるユーザーも - GIGAZINE