米国務省東アジア太平洋局のカミラ・ドーソン国務次官補代理(右4)と握手を交わす外交部(外務省)の李淳(りじゅん)政務次長(右3)

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(台北中央社)教育分野で交流や連携を強める台米教育イニシアチブの第3回ハイレベル対話が22日、北部・台北市で行われた。対話後の説明会で米国務省東アジア太平洋局のカミラ・ドーソン国務次官補代理は、同省が全米州教育長協議会(CCSSO)に対し、幼稚園年長から高校卒業までのK-12と呼ばれる初等・中等教育に台湾と協力した華語(中国語)教育を奨励する通達を出す方針だと明らかにした。

ドーソン氏はイニシアチブの核心的な目標は華語と英語による交流だと指摘。台湾には米国と同様に自由で充実した活気ある教育環境があり、圧力や審査制度もないからだと台湾との協力を選ぶ理由を語った。

また将来は台湾に留学する米国人学生と渡米する台湾人華語講師の人数がそれぞれ増加することが見込まれる他、台湾からは創意あふれる提案があったとし、継続的な協力の深化に期待すると述べた。

外交部(外務省)の李淳(りじゅん)政務次長は「政府対政府」の協力を際立たせた複数の大きな進展があったことをうれしく思うと強調。米各州とは20件以上の教育に関する覚書に調印しており、台米が分かち合う価値観や共通の利益に基づき、今後の協力機会は増え続けると信じていると語った。

(黄雅詩/編集:齊藤啓介)