カタールW杯を制したアルゼンチン代表のパレードは、安全上の懸念から途中で中止することになったようだ。英『スカイスポーツ』が伝えている。

 18日に行われたカタールW杯決勝でフランス代表と対戦したアルゼンチンはPK戦までもつれ込んだ死闘を制し、36年ぶり3度目の世界一に輝いた。

 現地時間20日の午前3時頃に帰国すると、パレード用のバスに乗り込んで市街地へ。真夜中にも関わらず、道はファンによって埋め尽くされていた。そして、同日の昼から行われた正式なパレードには、400万人ものファンが集まったという。

 その影響もあり、選手たちを乗せたパレード用のバスはブエノスアイレスの象徴的な塔である「オベリスク」に辿り着くことなく、さらにファンが陸橋からバスに飛び乗ろうとしたこともあって途中で中止に。選手たちはヘリコプターに乗り換え、パレードルートに沿って移動したようだ。

 アルゼンチンサッカー協会(AFA)は、「群衆の真ん中をバスで前進し続けることができないことを確認し、決定を下した」と説明。クラウディオ・タピア会長は「オベリスクにいたすべての人々に挨拶ができなかった。チャンピオンチームを代表して、心からお詫びしたい。残念だ」と語っている。