パリの暴走バイクサンタクロース軍団の正体は? 心温まるクリスマスシーン
【画像】パリ・チュルリー公園とコンコルド広場からクリスマスの風景をお届け(写真14点)
そんなパリのクリスマスをお伝えしようと、ルーブル美術館とコンコルド広場に挟まれたチュルリー公園のマルシェ・ド・ノエルに出かけてみた。正直、ここは夏の移動遊園地の飾り付けがクリスマスになった程度しか変わらないので新鮮味はないけれど、食べ物を扱う屋台はヴァン・ショー(ホットワイン)やとろとろのチーズのフォンデュやラクレットと冬の名物料理に変わっているのがクリスマス感を盛り上げる。もちろん、会場中央には小さいながらスケートリンクもできている。
今年のクリスマスはどう過ごそうか思案しているとコンコルド広場の方から爆音が響いてくる。コンコルド広場には観光客もレンタルできるフェラーリやランボルギーニなどが集まっている。それらがサッカーの試合やこのクリスマス向けに騒いでいるのだろうと勝手に思い込んでいた。ところがその音は一向に止まない。気になってマルシェ・ド・ノエルを後にしてコンコルド広場を覗いてみることにした。
マルシェ・ド・ノエルの賑わいから遠ざかりはじめるとその爆音はバイクのそれだと気がつく。コンコルド広場の一角にバイクの群れを見つけた。それを取り囲むように通行人がスマホで撮影している。かなりの数のバイクだ。そしてみんなぺール・ノエル(クリスマスの父というのが直訳だがサンタクロースのこと)の格好をしている。そして皆、空ぶかししているのだ。
それを見張るようにフランス国家警察の白バイが睨みをきかしているようにも見える。デモやストライキの好きなフランス。なにかバイカー達が訴えるデモか?と聞いてみると”La balade des Pères Noël 2022”(サンタクロースライド2022)というイベントだという。YouTuberのCHRIS RSが主催し、参加費を病院に入院している子ども達へのプレゼントとするというものだ。
サンタの格好をしたバイクのチャリティイベントで、公式なイベントとして白バイ隊が先導する。言われてみれば、たしかに移動の際は他の車を停めてこのバイクの群れを行かせる役目をしていた。参加台数は数百台。恥ずかしながらこれは知らなかった。実はこのイベントは各地で行われていて今週あたりがピークらしい。
参加車両はきっと参加者の年齢層が若そうで(ヘルメットで確認できず)最近のモデルがほとんどだ。中には本当にサンタクロースのような人もいて風格のBMW R1200だったり。これは楽しそうだ。来年は参加してみようかな?しかし、これだけうるさいイベントができるのに、パリ横断が縮小されていくのはどうなのか?とちょっと思ったりするのだった。
写真・文:櫻井朋成 Photography and Words: Tomonari SAKURAI
