その振る舞いが世界の賞賛を浴びた森保ジャパン。(C)Getty Images

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 日本代表はPK戦の末にクロアチアに敗れ、カタール・ワールドカップで悲願のベスト8進出を果たせなかった。だが、グループステージでドイツとスペインを撃破し、前回準優勝のクロアチアを相手に先制もした森保ジャパンの戦いぶりには、世界中で賛辞が寄せられている。

 試合でのパフォーマンスや森保一監督の采配だけではない。大会を通じ、日本はサポーターのスタジアム清掃やチームによる試合後のロッカールーム整理などもたたえられた。

 クロアチア戦後、指揮官がサポーターに深くお辞儀して感謝を伝えたことへの称賛も尽きない。イタリア『CALCIONEWS24.com』によると、同国のジャーナリストのマッシモ・グラメッリーニ氏は、『Corriere della Sera』紙で日本の振る舞いを絶賛している。

 同氏は森保監督の試合後の行動について、「まず選手をひとりずつ慰め、それからチームを集めて、最後はサポーターの元へ向かって、今回のワールドカップで最も象徴的な光景のひとつとなるお辞儀をした」と伝えている。

「まるでジャッキのように身体を折りたたみ、関節の問題がない人でも耐えられないほどに長い間、その姿勢を保った。日本の暗黙の了解で『あなたたちをリスペクトしています』という意味だ」

【画像】世界的な反響を呼んだ森保監督のお辞儀
 さらに、グラメッリーニ氏は「あのサポーターたちや選手、監督は、本当の『敬意』とはどういうことかを、騒ぎ続ける多くの人たちに示したのだ」と続けた。

「このようなサポーター、選手、監督のおかげで、日本は礼儀作法に関してなら3-0の勝利でワールドカップを後にした」

 日本代表チームやサポーターの行動が称賛されていることについて、意見は様々あるかもしれない。ただ、海外メディアの中に、日本の姿勢や振る舞いをたたえている声があることは確かだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部