「金色のいくら」ANAファーストクラスで限定提供へ 実は目的は“サステナブル”? なぜなのか
2か月間限定だそうです!
負荷をかけない独自の養殖技術を用いた「桜鱒」のいくら
ANA(全日空)の国際線ファーストクラスで2022年12月から2023年1月まで、機内食の和食メニューの一品として、“金色のいくら”である「つきみいくら」が提供されます。この提供は、サステナブル(持続可能)な水産業の認知度向上を目的としたものだそうです。
ANAのファーストクラス座席「ザ スイート」(伊藤真悟撮影)。
「つきみいくら」は、宮崎大学発のベンチャー企業Smoltが生産している桜鱒(さくらます)から取れる魚卵。ANAによると、桜鱒は本固有の鮭の仲間であり、自然界では数が少なく、幻の魚とも言われているといいます。
希少な純国産のサーモンの資源量が年々減少しているなかで、「つきみいくら」は、Smoltの自然に負荷をかけない独自の養殖技術を用いて、日本固有種のサーモン(鮭)である桜鱒と「いくら」を完全養殖で生産しているとのこと。天然資源に頼ることなく海の豊かさを守る事と、日本の魚食文化を100年先も楽しめる未来の実現を目指したものとしています。
ANA 和食料理長の森 誠剛氏は「つきみいくらは、黄金色に輝く色味と鰹風味でプツプツとした食感が、料理を創る中でもとても魅力的な食材」と評価。今回の機内食への提供はサステナブルな水産業発信のほかに、「つきみいくら」の産地である宮崎県の地方創生の意味合いもあるそうです。