「千葉北西連絡道路」基本方針を策定 国道16号のバイパス 「第二の外環道」に
具体的なルート選定へ動き出します。
第二の外環道「核都市広域幹線道路」の一部に
国土交通省 千葉国道事務所は2022年11月25日(金)、「第4回 千葉北西連絡道路検討会」を開催。同道路について基本方針を策定しました。
大型車が行き交う国道16号の柏市大井付近。しばしば渋滞する(画像:Google)。
千葉県野田市から印西市にかけての千葉県北西地域に、国道16号のバイパス路線を建設する計画です。検討会は国交省と千葉県、野田市、柏市、我孫子市、印西市、白井市に加え、茨城県と取手市で構成されます。
起点は野田市内のつくば野田線以北、終点が国道464号「北千葉道路」付近とし、今後も交通需要の増大が見込まれる同地域の渋滞緩のほか、柏市や千葉ニュータウン、隣接する埼玉県の“業務核都市”どうしを結ぶ環状道路を形成するとされています。
基本方針では、さいたま市〜柏市〜千葉市などの業務核都市を環状に結ぶ国の構想路線「核都市広域幹線道路」の機能を兼ね備えるため、「多車線の自動車専用道路」「常磐道および国道6号へのアクセス性を考慮」したサービスレベルが求められる、とされました。
今後は、具体的なルートや構造の検討がなされていきます。防災の観点を踏まえ、河川や鉄道などの既存インフラに極力影響与えず、地域の分断や自然環境に配慮することなどが合意されました。
千葉県北西地域は、人口が増加傾向にあり幹線道路の不足から、沿線の渋滞損失時間は千葉県平均の約4〜6倍だそうです。また、外環道と圏央道の間隔が埼玉県内などよりも広くなるため、業務核都市どうしの連携も不十分だということです。