重量250tクラスの電動ダンプトラック爆誕!

最高速度は約60km/hを発揮

 アメリカの重機メーカーであるキャタピラーは2022年11月22日、初のバッテリー駆動大型マイニングトラック(採石場トラック)の実証試験に成功したと発表しました。


キャタピラー初のバッテリー式大型マイニングトラック(画像:キャタピラー)。

 実証試験に成功したのは「CAT 793」をベースにしたEVモデル「793 ELECTRIC」で、キャタピラーによると、開発プロジェクトは2021年にスタート。目的としては、持続可能な採鉱作業のためのバッテリー式電気トラックを生み出すことではあるものの、同時に、鉱業関連のユーザーにテストと検証の機会を提供することに重点を置いて進められたといいます。

 完成車はアリゾナ州ツーソンにあるキャタピラーの性能試験場でデモンストレーションを行ったそうで、4.3マイル(7km)のコースを疾走しています。EVトラックを定格容量まで満載した場合、最高時速37.3マイル(約60km/h)を出すことに成功し、10%の勾配を時速7.5マイル(約12km/h)で0.62マイル(1km)上ることもできたとのこと。

 なお、車体には防塵防湿性に優れた2Dおよび3Dカメラ、超音波センサー、レーダーなどの走行支援システムを備えているほか、第2世代移動通信システムGSMの通信アンテナや、GPS/GLONASSナビゲーション装置などを備え、常に位置把握が可能なようになっているそうです。

【運転する様子も】バッテリー駆動のオール電化ダンプトラック その勇姿をムービーで