利用者1日「50人以下」も JR東 赤字66線区の2021年度経営状況を公表
コロナ禍も追い打ちをかけています。
最新版 2021年度の赤字線区経営状況
JR東日本は2022年11月24日(木)、管内のローカル線35線区66区間について2021年度の経営状況を発表しました。7月に発表した2019・2020年度データの更新版です。
久留里線のE130形気動車(画像:写真AC)。
100円の営業収入を得るのに、どれだけの営業費用を要するかを表す「営業係数」が最も高かったのは、2020年度データに引き続き陸羽東線の鳴子温泉〜最上間で、2021年度は「20031」でした。
その次に営業係数が高かったのは首都圏、久留里線の久留里〜上総亀山間で「19110」。次いで飯山線 戸狩野沢温泉〜津南間の「14839」、花輪線 荒屋新町〜鹿角花輪の「12471」が続き、2020年度に2番目だった磐越西線 野沢〜津川は「11956」で4番目につけました。
1日あたりの平均通過人員で最も低かったのは、やはり陸羽東線 鳴子温泉〜最上で「44人」、次いで久留里線 久留里〜上総亀山の「55人」でした。66線区のうち9線区が、1日100人以下となっています。
上記した各区間は、収支率が1%以下まで悪化。JR発足時の1987年度と、2021年度を比較して平均通過人員が1割未満まで減っています。