このときの戦力だけで中小国は圧倒できそう……。

「イーグル」と「ラプター」にAWACSまで

 アメリカ空軍は、沖縄県の嘉手納基地において多数機発進準備訓練を実施したことを明らかにし、その様子を2022年11月22日に公式WEBサイトや各種SNSなどで公開しました。

 多数機発進準備訓練は、通称「エレファントウォーク」と呼ばれるもので、その名のとおり、象が集団で歩く様子に似ているところから名付けられました。


2022年11月に嘉手納基地で実施されたエレファントウォークの様子(画像:アメリカ空軍)。

 起源は、一説によると第2次世界大戦中の連合国軍の爆撃機部隊だそうで、その後、部隊の作戦能力を誇示したり、士気を向上させたりといった目的でアメリカ空軍などで行われるようになったといいます。

 訓練に参加したのは、嘉手納基地に所在するアメリカ空軍のF-15C「イーグル」戦闘機を中心に、F-22「ラプター」戦闘機やHH-60G「ぺイブ・ホーク」救難ヘリコプター、KC-135「ストラトタンカー」空中給油・輸送機、E-3「セントリー」早期警戒管制機(AWACS)、RC-135「リベットジョイント」偵察機など、総勢約40機です。

 説明によると、今回の訓練は嘉手納基地にアメリカ空軍の戦力を迅速に展開させられるか測るために実施したとのこと。この能力を実証することは、インド太平洋地域の安定と安全を確保するために重要なものであるとしています。