“令和の東海道”愛知・国道23号バイパスの今 100km信号ナシが完成する日は
静岡から国道1号バイパスを走行していると、愛知に入って国道23号に切り替わります。豊橋市から名古屋市内まで70km以上にわたり信号なし、しかも無料……なのですが、1か所だけ未開通部分が存在します。
令和の国道1号、愛知に入ると23号
静岡の国道1号バイパスを名古屋方面へ走っていると、愛知県に入ったところで国道23号へと切り替わります。正確には県境部で国道1号が分岐する形ですが、直進の“本線”にあたるのが国道23号なのです。
名豊道路は全線立体交差だ(ドラレコ画像)。
国道23号は、国道1号よりも南を通って名古屋方面へ通じています。1号も比較的広いバイパス道路ですが、23号はさらにそのバイパスといえるもの。東から豊橋東バイパス・豊橋バイパス・蒲郡バイパス・岡崎バイパス・知立バイパスの5つで構成され「名豊道路」の総称で呼ばれます。
名豊道路は 、豊橋から蒲郡、幸田、西尾、安城など三河の主要地域を縦貫します。全て立体交差となっており、信号がない道路が70km以上続く――と いう計画ですが、2022年現在、1か所だけ未開通部分があります。
それが、蒲郡バイパスの豊川為当ICから蒲郡ICまでの9.1kmです。この区間は、北側の国道1号から山間部を縫う脇道を使って蒲郡ICへと至るか、海沿いの国道23号現道や国道247号などへ迂回するといった措置をとる必要があります。
実際に名古屋方面から海沿いの迂回ルートを走行したところ、他県ナンバーの物流トラックと思しき大型車も多く走っていました。ただ、海に近づくと、22時台にも関わらず海側から多くのクルマがやってきました。ここには大型テーマパーク「ラグーナテンボス」があり、夜間もクルマが多いだけでなく、信号のない箇所で国道を横断する歩行者も見受けられます。
名豊道路は暫定2車線(片側1車線)区間も少なくないものの、信号がないため大型車も走りやすいルートといえます。東名高速とも離れており、豊橋から名古屋まで連続して走るクルマも多いと考えられます。それだけに、未開通部分の早期整備が待たれるところです。
この蒲郡バイパスの未整備部は、2024年度の開通が予定されています。ここが開通すれば、浜松市から名豊道路を経て、それに続く名四バイパスの名古屋市内まで、約100kmにわたって信号のない一般道が形成されます。