途切れた「浦和野田線」北越谷駅周辺が事業化 埼玉の横軸「越谷浦和バイパス」松伏に直結へ
「外環道1.3」とも言うべき(?)横軸道路となります。
将来的には所沢〜越谷〜野田が1本の幹線道路に
東武線・北越谷駅付近と交差する都市計画道路「浦和野田線」(画像:埼玉県)。
埼玉県は2022年11月19日(土)、都市計画道路「浦和野田線」のうち、残り少ない未事業化区間である東武線北越谷駅周辺部(元荒川工区)について、国から事業認可をうけたと発表しました。
浦和野田線ふくむ都市計画道路は埼玉の横軸ネットワークを担い、埼京線南与野駅付近から、東北道浦和ICを経て、越谷市の国道4号までが開通済み。浦和〜4号は国道463号「越谷浦和バイパス」となっています。東武線東側も順次事業化・開通を迎えています。将来的には松伏町内で新たな縦軸「東埼玉道路」へ接続する予定です。
最終的には野田市の国道16号までをむすび、東北道へのアクセス利便性を高めていくことが期待されています。国道463号も南与野駅付近で「浦和所沢バイパス」へ直結する計画となっており、完成すれば「所沢〜浦和〜越谷〜野田」というネットワークが実現します。
現在、北越谷駅の東西をむすぶ街路は周辺に無く、生活道路ともいうべき駅前道路へ交通が集中し、渋滞や交通事故が多発している状況です。バイパスの整備により、北越谷駅周辺の生活交通と、中長距離移動の通過交通とが完全に分離されることとなります。
元荒川工区では、元荒川に沿って平面道路が建設される予定。ほかに直線距離で突っ切り、橋梁や地下トンネルで元荒川を渡っていく案など複数が提案されましたが、環境影響や経済性を比較検討して、最終的に南岸側平面案が採用されました。
事業化により、いよいよ用地取得、設計、そして工事が進められていきます。