姉のウェアに身をつつんだ渋野暉璃子 初のレギュラーツアー出場へ意気込んだ(撮影:鈴木祥)

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<大王製紙エリエールレディス 事前情報◇16日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6575ヤード・パー71>
いよいよ足を踏み入れる。渋野日向子の妹・暉璃子(きりこ、明治大2年)が主催者推薦で「大王製紙エリエールレディス」に出場。レギュラーツアーデビューを飾る。
日向子とともに出場した8月の招待試合「シモーネ・アジアパシフィックカップ」でプロトーナメント初出場。そして9月のステップ・アップ・ツアー(下部ツアー)「山陽新聞レディース」で日本ツアー初出場を果たした。
日向子いわく「私より30ヤードは飛ぶ」という平均飛距離260ヤードのドライバーショットが武器。また、以前はそこまでゴルフ熱はなく、「将来は警察官とか公務員になりたかったんです」と高校はゴルフ部のない地元の県立高校に進み、大学進学後に初めてゴルフ部に入った変わり種でもある。
初めての舞台に「プロの方々がいて、最終戦が近いこともあって緊張感のある中でプレーされている。自分も緊張していますが、楽しんでやりたいですね」とピリッとした表情を見せる。「山陽新聞のときは地元の岡山で何度も回ったことのあるコースでしたが、ここは1度回ったことがあるだけでほとんど初めて。ステップに出させていただいた時とは、また違う感情がありますね」と話した。
先月末から日本で2試合に出場した日向子とは会ったが、「アドバイスは特にないですね(笑)」と苦笑い。ただ、「“(愛媛は)寒いよ〜”ってウェアを貸してくれました。サイズがちょうどいいですね(笑)」と早速着用。体をしっかり温めた状態でこの日もパターを約2時間みっちり転がした。
日向子は19年大会を制しており、優勝すればツアー史上初の姉妹同一大会制覇となる。「そのとき(日向子の優勝)は…見ていなかったですね(笑)」と互いにあまり干渉しない姉妹。「まずは予選通過をできるように頑張りたい」。今でも姉より飛ぶ、と語る暉璃子がいよいよベールを脱ぐ。(文・秋田義和)

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