あの「ポケモンパン」が日本全国で販売されているわけではないということを、皆さんはご存じだろうか。

多くの読者はスーパーのパン売り場で、いろんなポケモンがパッケージに書かれた菓子パンや総菜パンを見たことがあるだろう。貼ってはがせる「デコキャラシール」を目当てに数えきれないくらい食べてきた人も居るはずだ。ポケモンパンは、1998年6月の発売から長きにわたって販売されている第一屋製パン(本社:東京都小平市)のロングセラー商品。

しかし、売られていない場所がある。北海道と沖縄だ。

第一屋製パンの公式サイト上の「ポケモンパンQ&Aコーナー」のページにはこんな項目がある。

「Q. 北海道、沖縄ではポケモンパンは買えないの?
A. 申し訳ございません。現在北海道、沖縄では販売しておりません。」

どちらの地域にもポケモンパンを求めるファンが絶対いるはず。なのに、なぜ売っていないのか。2022年9月9日、Jタウンネット記者は第一屋製パンを取材した。

北海道ではかつて販売していた時期も

営業企画部の担当者によると、そもそも同社がポケモンパンの供給を行っているのは、関東・中部・近畿・中四国地方のみ。ただ、九州と東北には協力企業が存在し、それぞれリョーユーパン(福岡県大野城市)、白石食品工業(岩手県盛岡市)が製造を行っている。

「北海道と沖縄は、現在弊社でそれらの地域にパンをお届けする手段を持っておらず、九州や東北のような協力企業がいないので、販売していません。同様に協力いただける企業があれば、今後北海道と沖縄で販売される可能性もあります」(営業企画部の担当者)

なお、北海道では20年ほど前までは協力企業がいて、ポケモンパンが販売されていた時期もあったが、現時点では北海道と沖縄でポケモンパンを製造する企業が出てくる予定はないという。

SNS上では「本州行ったら絶対ポケモンパン買いたい」「ポケモンパンは内地遠征時のお楽しみ!」といった呟きもみられる。

北海道と沖縄のポケモンファンが気軽に手に入れられる日はいずれ来るのだろうか。協力企業がとびだしてきたらいいのに!