アスレチックス戦で15勝目を挙げたエンゼルスの大谷翔平【写真:Getty Images】

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8回2死からチーム初安打を放ったのは9月に移籍してきたカペル

 米大リーグのエンゼルス大谷翔平投手は29日(日本時間30日)、本拠地アスレチックス戦に「3番・投手兼DH」で投打同時出場し、8回2死までノーヒットノーランの快投。8回2安打1四球無失点10奪三振で自己最多15勝目を挙げ、史上初の投打規定到達にあと1イニングに迫った。ノーヒッターを阻止する初安打を放ったアスレチックスの打者は「今夜の彼のスライダーとカットボールは素晴らしかった」と振り返った。

 アスレチックスの意地を込めたヒットだった。8回2死、大谷はカウント1-2から投じたスライダーがやや高めに浮いた。これを左打者のカペルが弾き返し、打球は三遊間へ。遊撃手のソトが飛びついたが捕れず。ノーヒットノーランまであと4人に迫られながら偉業を阻止した。球場はため息の後、大谷に対する喝采に包まれたが、カペルは試合後に胸を張った。

 米カリフォルニア州地元局「NBCスポーツ・ベイエリア」によると、カペルは「今夜の彼のスライダーとカットボールは素晴らしかった」と大谷を称賛した上で「ただなんとかしないといけなかったし、角度を付けて良いスイングをしたいと思っていた」と自らのヒットを誇った。今年、6月にカージナルスでメジャーデビューした25歳。9月に移籍してきたルーキーは通算17試合目、移籍後8試合目で放った一打は大仕事になった。

(THE ANSWER編集部)