「甲子園」といえば高校野球ですが、実は和菓子にも甲子園があることをご存知ですか?

13回目を迎える今年は広島県から初めて全国大会に出場する高校があります。高校生が考えた驚きの和菓子とは?

「めっちゃよくない?」

「なめらか よし!」

和菓子の甲子園への切符を広島県で初めて勝ち取ったのが高陽東高校3年調理部の柴田さんと山本さんです。

柴田千歩さん「まさか決勝に進めるとは思っていなかったので、ちょっと驚きました」

山本実央さん「うれしかったですとても。二人でハイタッチしました!」

全国和菓子甲子園へは中四国ブロックから2校のみ。5県37作品の応募の中から見事に決勝進出を決めました。

「地域の特産品を使った私たち自慢の大福です!地域の方々に感謝して頑張ります!」

今年の甲子園のテーマ「SDGS」に基づき出来上がったのは、地域の特産品にこだわった大福です。

金尾真弓記者「こちらの大福、割ってみると中には綺麗な黄緑色のものが入っています。よく見ると種のようなものも…実はこちらある野菜を使っている大福なんです」

なんと大福の中身は安佐北区特産の「狩留家なす」。二人が生み出した和菓子は「レモン風味の狩留家なす大福」です。

柴田千歩さん「狩留家なすをおばあちゃんが作っていて、とても珍しいアクの少ないおいしいナスだったので、地域の特産品を使った和菓子を作ってみようと思った」

その驚きのアイディアに山本さんは・・・

山本実央さん「私はナスがあまり好きじゃない。和菓子もあまり食べないので私でもおいしいと思えたら審査員の方々もおいしいと思える味になると思う」

大福は甘く煮詰めた狩留家なすを白あんでくるみ、牛皮で包みます。

和菓子の甲子園まで一週間。

材料の分量や温める時間など最後の調整に余念がありません。

柴田千歩さん「一週間でどれだけおいしく、手際よく作れるか。本番で一番おいしく上手に作れるように頑張りたい」

山本実央さん「審査員の方が食べて驚くようなおいしい味にしたいです」

二人は26日初の広島県代表として決勝に残った12校と大阪で戦います。